- サンドラ・ウィットワース
- 武者小路公秀他 監訳
- A5上製 328ページ
ISBN-13: 9784894341630
刊行日: 2000/1
ジェンダーの視点による初の国際関係論
大国、男性中心の歪んだジェンダー関係の中で作り上げられてきた、「国際関係論」を根本的に問い直す。国際家族計画連盟(IPPF:国際不政府組織)と国際労働機関(ILO:政府間国際組織)の歴史を検証し、国際的なジェンダー関係の未来を提示。
目次
日本の読者へ
監訳者代表のまえがき 武者小路公秀
謝 辞
略語リスト
序 章 国際関係論の変革に向けて
第1章 フェミニズム理論と国際関係論
リベラル・フェミニズム ―― 女性を組み入れる
ラディカル・フェミニズム ―― 育児者としての女性
フェミニスト・ポストモダニズム ―― 「女性」 を脱構築する
「批判理論」 的なフェミニズム国際関係論 ―― 女性からジェンダーへ
国際関係論におけるジェンダー ―― その適用
結 び
第2章 国際関係理論におけるジェンダー
国際関係論の領域
ジェンダーと第三の論争
現実主義とジェンダー
多元主義とジェンダー
批判理論的な国際関係論とジェンダー
結 び
第3章 ジェンダーと国際組織
社会的諸関係としてのジェンダー
構造とエージェンシー
観念、 物質的条件,制度
国際制度
可視性と不可視性
結 び
第4章 国際家族計画連盟
(IPPF)
バース・コントロール運動
マーガレット・サンガーと計画出産
国際的努力
IPPFの組織構造
人権と開発
60年代と70年代のIPPF
人口と開発をめぐる論争
IPPFと女性
IPPFと男性
IPPFと新右翼
1990年代に向けてのIPPF
結 び
第5章 国際労働機関
(ILO)
ILOの設立
発足後初期の活動
女性とILO
ジェンダーとILO ―― 初期
特殊な事例 ―― 妊娠と保護
保護から促進へ
平等権
1970年代以降
結 び
結 論
フェミニズム理論はどこへ向かうのか
国際関係理論はどこへ向うのか
フェミニズム国際関係論の政治はどこへ向うのか
訳 注
原 注
参考文献 (和文)
参考文献 (欧文)
解 説 「批判理論」 フェミニズム国際関係論の登場とその役割 羽後静子
索 引
訳者紹介