- 鶴見和子 著
- 菊上製 136頁
ISBN-13: 9784894341654
刊行日: 2000/2
短歌は究極の思想表現の方法である。
脳出血で倒れ、半世紀ぶりに復活した歌を編んだ歌集『回生』から三年、きもの・おどりなど生涯をつらぬく文化的素養と、国境を超えて展開されてきた学問的蓄積がリハビリテーション生活のなかで見事に結びつき、美しく結晶した待望の第三歌集!
目次
Ⅰ 女書生 (1996年11月―1997年1月)
伊豆高原
1 隠れ家
2 力仕事これにて終了
Ⅱ 回生の花道 (1997年1月―5月)
会田記念病院
1 歩く稽古
2 炎ひとすじ
3 吉野回想
Ⅲ 五月薫風 (1997年5月―11月)
伊豆高原
1 回生2年
2 台 風
3 クストーと熊楠
Ⅳ 幕 間 (1997年11月―12月)
会田記念病院
Ⅴ 斃れてのち元まる宇宙 (1997年12月―1999年9月)
京都・宇治
1 新しき住居
2 京の花見
3 脱走兵援助
4 パラダイム転換
5 修羅を招くや
6 川本輝夫を悼む
7 歩み納めむ
あとがき