- 姜仁姫(カン・インヒ)
- 玄順恵(ヒョン・スンヒ)訳
- A5上製 480ページ
ISBN-13: 9784894342118
刊行日: 2000/12
“食”から見た初の朝鮮半島史!
文人類学的視点を生かし,朝鮮半島の「食と生活」を、韓国の第一人者が通史として描く記念碑的業績。考古学・民俗学・栄養学の成果を駆使し、キムチを初めとする膨大な品数の料理の変選を紹介しつつ、食卓を囲む人々の生き生きとした風景を再現。朝鮮半島の食を、中国・日本などとの交流の中にも位置付ける文化交流史。
目次
日本の読者へ
改訂版にあたって
まえがき
序 論
1 韓国食生活史序説
2 韓国食生活の特徴
第1章 先史時代の食生活
―― 自然食品の採取時代 (旧石器・新石器時代)
1 先史人の食生活の構造
2 食物の種類
3 食品の調理と保存
4 食器類の発生
5 先史人の食生活の習慣
第2章 部族国家時代の食生活
―― 稲の栽培と主副食の分離時代 (高句麗・百済・新羅以前)
1 部族社会の食生活の構造
2 食品の種類
3 食物の調理と保存
4 食器類の進歩
5 食生活の風習と交流
第3章 三国時代の食生活
―― 稲作農耕と食生活の階層化時代 (高句麗・百済・新羅鼎立時代)
1 食生活の多様化
2 食品の拡充
3 調理法の進歩と台所用具の発達
4 食生活の習慣と交流
第4章 統一新羅時代の食生活
―― 食生活習慣の確立時代 (7世紀中頃~10世紀初頭)
1 食生活習慣の定着
2 階層による食生活の差異
3 食品の多様化
4 調理法の開発と食器の変化
第5章 高麗時代の食生活
―― 食生活の変遷時代 (10世紀中頃~14世紀)
1 食生活の変遷と交流
2 多彩になった食品
3 食品の調理と食器の発達
4 食生活の習慣
第6章 李朝前期時代の食生活
―― 韓食の発達時代 (15世紀~16世紀)
1 階層による食生活の違い
2 食品の種類の増加
3 調理法と台所用具
4 酒と食生活の習慣
第7章 李朝後期時代の食生活
―― 韓食の完成時代 (17世紀~19世紀初頭)
1 李朝後期の社会と食生活
2 食品の種類の激増と調理法の発展
3 食生活の習慣と食卓の装い
4 食生活の礼節といろいろな風習
5 人々の生活像と食生活
6 節日の食べものと季節の食べもの
7 通過儀礼と食生活
第8章 開化時代の食生活
―― 食生活の多様化時代 (19世紀後半)
1 近代化と食生活の変化
2 日本の侵略政策と塗炭の苦しみを舐めた庶民生活
3 変遷する食生活の習慣
第9章 日本の植民地下時代の食生活
―― 食生活の窮乏時代 (20世紀前半)
1 食生活の窮乏化
2 西洋式食生活の普及
3 食品の種類とその調理法
4 食生活の実情
第10章 現代の食生活
―― 合理的食生活の模索時代 (20世紀後半)
1 1945~66年の食生活
2 1967~76年の食生活
3 1977~87年の食生活
原 注
訳者あとがき
〔付録〕
韓国食生活史年表
地 図
索 引