- 中内敏夫 著
- [月報]堀尾輝久/中野光/中野卓/関啓子/高橋敏
- A5上製 264頁
ISBN-13: 9784894342408
刊行日: 2001/7
「教育学」の新しい領野を切り拓いてきた著者積年の集大成、日本の家族は、どのように子どもを育ててきたのか?
伝統的な家族または共同体によって培われた人づくりのシステムが、国家による教育の制度化と家族形態の変容のなかで解体され、「学校教育」「家庭教育」へと再編成されていく過程を、商人・労働者・農民の家族に着目しながら跡づける労作。
関連情報
【本著作集について】
「教育」はどこへ行こうとしているのか? 教育の根幹が問われる現在、社会史、心性史、民衆思想などを横断しつつ、教育・教育学の内部から、その枠組み自体を問い続けてきた著者の業績を集大成。制度史としての「教育」史から脱却し、無名の民衆の人づくりの在りように向けられた眼差しを主軸において、人づくりの歴史と未来像を模索する、著者渾身の著作集!
〈刊行委員〉 稲葉宏雄 竹内常一 田中昌人 安丸良夫
〈編集代表〉 上野浩道 木村 元 久冨善之 田中耕治
〈推薦〉 阿部謹也 大田堯 波多野誼余夫 原ひろ子
【全巻構成】
1 「教室」をひらく──新・教育原論
2 匿名の教育史
3 日本の学校──制度と生活世界
4 教育の民衆心性
5 綴方教師の誕生
6 学校改造論争の深層
7 民衆宗教と教員文化
8 家族の人づくり──18~20世紀日本