- バーバラ・ドゥーデン 著
- 井上茂子 訳
- A5並製 328頁
ISBN-13: 9784894342583
刊行日: 2001/10
初の身体イメージの歴史
18世紀ドイツでは男にも月経があった!?
私たちは、自らの身体イメージを、科学的な事実、生理学的な自然だと信じている。しかし250年前の女性患者たちの記録は、それが歴史的な産物であることを示している。近代的身体観を覆す、ラディカルな歴史書。
目次
日本語版によせて
序 ―― 体内の非歴史性に反論して
第1章 身体の歴史の出発点
1 原則的区別 ―― 2つの方法・2つの身体
2 現在私たちが 「持つ」 身体の社会的起源
3 時代特有の身体の歴史
第2章 ヨハン・シュトルヒと女性たちの訴え
1 シュトルヒの経歴
2 市医の記録
第3章アイゼナッハにおける診療
第4章 からだのイメージ
1 体内で目に見えぬ変容が起こる
2 医者は体内のプロセスの 「意味」 を探求する
3 女性性の場はない
4 からだの開口部は出口という 「意味」を持つ
5 医者は体内の流動を解釈する
6 体内のフルスと対外へのフルスは鏡像の如し
7 停滞と腐敗
8 からだは外からも多様に脅かされている
9 過去の影が身体を覆う
10 痛みはからだの中を移動する
11 妊娠は危ない綱渡り
12 医者は 「自然」 を理解する
結 語
原 注
訳者あとがき
参考文献
ヨハン・シュトルヒの著作
事項索引
人名索引