- 三浦信孝 編
- A5判 328頁
ISBN-13: 9784894342644
刊行日: 2001/12
「共和主義vs多文化主義」論争の核心に迫る
グローバル化、欧州統合・移民問題の渦中で「国民国家」の典型フランスを揺さぶる、「共和主義vs多文化主義」論争の核心に迫る、珠玉の論考群!
【執筆者】林瑞枝 稲葉奈々子 松葉祥一 長谷川秀樹 西川長夫 富永茂樹 渡辺和行 平野千果子 櫻本陽一 堀茂樹 井上たか子 糠塚康江 彌永康夫
目次
序 フランスはどこへ行く?
【グローバル化・欧州統合・移民問題に揺れるジャコバン共和国】
三浦信孝
1「国民」 の境界
イスラム・スカーフ事件と非宗教性 【問われる共和国的統合】
林 瑞枝
サンパピエと市民権
稲葉奈々子
移民・市民権・歓待 【サンパピエの運動とバリバール、 デリダ】
松葉祥一
コルシカという難問 【ジョスパン制度改革と共和国論争】
長谷川秀樹
2歴史と記憶
欧州統合と国民国家の行方 【共和主義的反動について】
西川長夫
革命記念 1989年から1790年へ
富永茂樹
2つのパポン裁判と過去の克服
渡辺和行
フランス人の植民地問題をめぐる記憶 【「大江・シモン論争」 を手がかりに】
平野千果子
フランス知識人の歴史と現在 【ドレフュス事件と1995年12月】
櫻本陽一
3共和国と多様性
共和国の言語、 フランスの諸言語 【言語の多様性と言語権の政治哲学】
三浦信孝
パリテ論争 【市民に性差はあるか?】
堀 茂樹
パックス・家族・フェミニズム
井上たか子
立憲主義と民主主義の相剋 【フランスにおける憲法 「改正」】
糠塚康江
補 日仏交流 誤解の構造 【とくに経済分野を中心に】
彌永康夫
編集後記
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執筆者紹介