- ミシェル・ボー 著
- 筆宝康之・吉武立雄 訳
- 四六上製 432頁
ISBN-13: 9784894342804
刊行日: 2002/4
世界的な「アクラシー・シンドローム」を明快に分析!
差別的グローバリゼーション、新しい世界戦争、絶望的地球環境汚染。この世界的危機状況を人類経済史的な長期の視点から定位し、経済・政治・社会・エコロジーを総合した新しい学のスタイルから、処方箋を呈示。
目次
日本の読者へ
謝 辞
はじめに
第1章 ひとつの世界が終わる予兆
1 いったい何がおわるのか
2 地政学的な新しい均衡のスケッチ
3 人類が引き起こした錯綜する大災禍
4 最後の審判 ―― 怒りの日々
5 盲目のままに
第2章 世界の 「大反転」 を考えるためのまわり道
1 今日の世界を考察する前提と諸困難
2 複雑系について考える
3 世界と複雑系
4 三つの再生産 ―― 地球・人類・資本主義
5 大反転する世界と三大再生産
6 猛威をふるう諸力がもたらすもの
第3章 緩慢な変化から目もくらむ加速の時代へ
1 加速して暴走する時代
2 二つの再生産の時代 (1) ―― はるかな人類前史と原始の人類
3 二つの再生産の時代 (2) ―― 原初の人類社会と最初の巨大文明
4 三つの再生産の時代 (3) ―― 構造化された新しいダイナミズム
5 加速のメカニズム
第4章 経済がすべて / 貨幣の盲目崇拝
1 経済にますます従属を深める社会
2 グローバル化の大渦に巻きこまれる国家、 企業、 社会
3 貨幣と商品の全面的支配
4 地球規模での新しいタイプの対立とあつれき
第5章 三つの再生産系の間の抗争
1 現代社会の断層と危機
2 不平等資本主義の無限成長マシン
3 地球のトリプル再生産は危機に瀕している
第6章 主要な争点をめぐって
1 資本主義と科学・技術の新たな同盟
2 増殖し続ける欲望の体系
3 労働の廃絶という目標達成の夢
4 限りなく無責任な時代
第7章 まとめ ―― 省察と行動のために
1 いま何よりも留意すべきこと
2 黒いシナリオのあらすじ
3 不確実性について
4 希望の原理を求めて
5 明日への希望のシナリオ
6 新しい 「枢軸の時代」 の必要性
7 強大な変化の波に直面して
エピローグ
2000年版へのあとがき
原 注
参考文献一覧
訳者あとがき
索 引