- ベルナール・フランク
- 仏蘭久淳子訳
- 四六上製 424ページ
ISBN-13: 9784894342835
刊行日: 2002/5
フランスの日本学最高権威の集大成
コレージュ・ド・フランス初代日本学講座教授であった著者が、独自に収集した数多の図像から、民衆仏教がもつ表現の柔軟性と教義的正統性の融合という斬新な特色を活写した積年の労作。序 C・レヴィ=ストロース
目次
序 文 クロード・レヴィ=ストロース
第1部
第1章 仏教伝統の神々と日本の社会
―― 帝釈天 (インドラ) の場合
第2章 日本仏教パンテオンの大立者 「毘沙門天」
第3章 仏 陀
第4章 麻耶 ―― 仏陀の母
第5章 愛染明王 ―― 愛・怒・色
第6章 妙見菩薩 ―― 北極星と北斗七星の神、 北斎の守護神
第2部
第7章 空と現身仏
―― 日本の仏教伝統に見る形像の中の 「礼拝尊」 の存在について ――
第8章 仏陀の二重真理 ―― その単一性と複数性
第3部
第9章 法隆寺金堂の勢至菩薩について
―― 西の間阿弥陀三尊造立の背景を考える ――
第10章 16世紀ヨーロッパに誤訳により伝えられた十一面千手観音像
第11章 「お札」 考
注
解 説 ジャン=ノエル・ロベール
訳者あとがき
図版一覧
索 引