- 宮島喬・石井洋二郎 編
- 四六上製 392頁
ISBN-13: 9784894343184
刊行日: 2003/1
ブルデューの分析手法による初の日本分析
超領域の人間学を展開し、人文・社会諸学にはかりしれない影響を与え続けるブルデュー。その仕事の日本社会分析への応用と、言語・科学・芸術論などへの批判的継承を本格的に試みる日本人研究者の初の成果!
目次
プロローグ
I 日本分析への展開
言語資本とマイノリティ [マイノリティと言語]
母語という資本をどう捉えるか
宮島 喬
社会調査における無回答から声なき人々の社会分析へ [社会分析]
世論調査の無回答に関するブルデューの分析の応用
北條英勝
「再生産」 という眼鏡 [教育]
ブルデューと日本の教育
志水宏吉
「文学場」 と階級をめぐって [近代日本文学]
紅野謙介
「大衆文化社会」 の文化的再生産 [階層研究]
階層再生産、 文化的再生産とジェンダー構造のリンケージ
片岡栄美
II 言語・科学・芸術
言語と権力 [言語と社会]
言語的権威の承認の構造
糟谷啓介
場の自律性と社会力学 [科学論]
金森 修
美術史学への挑戦と逸脱 [芸術社会学]
あるいは学術誌編集者としてのピエール・ブルデュー
稲賀繁美
家・カメラ・戸口から差し込む光線 [写真]
ブルデューと写真
港 千尋
速度と身体 [小説論]
ブルデューへのオマージュとして漱石を読む
石井洋二郎
III 人文社会科学への反射
ブルデューと人類学 [人類学]
森山 工
物語としての歴史とブルデュー [歴史学]
場の歴史と歴史の全体
池上俊一
ブルデューとレギュラシオン派経済学 [経済学]
ハビトゥス、レギュラシオン概念と再生産概念の刷新
斉藤日出治
法における構造と実践のあいだ [法学]
「ブルデューと法」 再論
大村敦志
ブルデューと現代の階級・階層分析 [階級論]
橋本健二
エピローグ
執筆者紹介