- 松崎早苗・吉岡斉・堀口敏宏 編
- 菊大並製 248ページ
ISBN-13: 9784894343344
刊行日: 2003/04
市民の立場から環境ホルモン問題を問いなおす!
我々の身の回りに氾濫する一千万種もの化学物質の内、その安全性が確認されているものはほんの一握り。その危険性が現れた時にはもう既に手遅れの「人体実験」的状況下で、事前の警戒を制度化する「予防原則」の現時点での効果と今後の方向性を分かり易く解説。
目次
巻頭言
特集のねらい 【予防原則思想の発展を目指して】
吉岡 斉
歴史に学ぶ予防原則
宇井 純
水俣病における安全性の考え方 【予防原則をめぐって】
原田正純
原子力政策と予防原則 【高速増殖炉開発政策を中心に】
吉岡 斉
カネミ油症と予防原則
下田 守
シックハウス症候群
坂部 貢
電磁界基準値の設定をめぐる科学・思想・政治 【ドイツの動きを中心に】
永瀬ライマー桂子
遺伝子組換え作物規制における欧州の事前警戒原則の経験 【不確実性をめぐる科学と政治】
平川秀幸
予防原則 【子どもの健康保護を越えて】
T・シェトラー(松崎早苗訳)
連載 第2回
環境ホルモンが生態系に及ぼす影響
堀口敏宏
[小特集]環境ホルモンの研究と対策に関する政策
最近3年間の研究の動向と評価
井口泰泉
環境省の内分泌攪乱化学物質問題対策について
鷲見 学
[小論文]
思春期早発症と環境ホルモン 【米国での議論の高まりと日本】
水野玲子
能勢ゴミ焼却施設におけるダイオキシン汚染問題を追及して
八木 修
社会システムを野生生物が評価する 【霞ヶ浦アサザプロジェクトの取り組み】
飯島 博
ポリ臭素化ジフェニルエーテルによる環境汚染
崔 宰源
絶望ではなく希望を 【内分泌かく乱の科学的理解が進展している現状から】
J・P・マイヤーズ(松崎早苗訳)
情報コラム
環境ホルモン学会第5回研究発表会(松崎早苗/堀口敏宏)
SETAC 環境毒性・化学会(堀口敏宏)