- 菊大並製 456ページ
ISBN-13: 9784894343368
刊行日: 2003/05
新しい時代に向けてトータルな知の総合を企図する学芸総合誌
限界を露呈させる明治以来の近代化・中央集権化路線を越えるために、世界史の中で「維新」を捉え直し、新しい「国のかたち」を問う!
目次
〈座談会〉 「今、「明治維新」を問う」
毛利敏彦(歴史学)+速水 融(歴史人口学)+榊原英資(経済学)
■明治維新史観を問い直す
・カオスとしての維新 渡辺京二
・だれが維新を語るのか 子安宣邦
・徳富蘇峰『近世日本国民史』と明治維新 杉原志啓
・水戸学と明治維新 吉田俊純
・懐徳堂と明治維新 宮川康子
・康有為と明治維新──横井小楠との比較を中心として
石津達也
〈コラム〉
一海知義 「明治維新」という言葉――その出典と語義
■国家意識の誕生
・近世天皇の政治的君主化とその限界──孝明天皇
藤田 覚
・民間「浪士」と維新期の「改革」 松浦 玲
・草莽の明治維新──宇良田玄彰と『憂国議事新聞』
上村希美雄
・「與論」(よろん)VS「世論」(せろん) 宮武実知子
・古賀どう庵の海防論 前田 勉
・下田密航前後における松陰の西洋認識──米国に残る「投夷書」をめぐって
陶 徳民
・北方史を縛る国家意識 菊池勇夫
〈コラム〉
M・メール 明治政府の修史事業とは何だったのか
■江戸と明治の連続性/断絶性をどう見るか?
・流通ネットワークからみた「明治維新」 杉山伸也
・歴史人口学からみた幕末明治期の日本 鬼頭 宏
・建築にとっての明治維新 初田 亨
・「病気直し」から「教説の時代」へ──民衆宗教と幕末維新
桂島宣弘
〈コラム〉
百瀬明治 東本願寺と明治維新
■明治政府の“改革”とは何だったのか
・廃藩置県断行と府県制 松尾正人
・熊本実学派と大久保利通──明治維新における中央と地方
源 了圓
・明治官僚制の成立 笠原英彦
・円の成立 久光重平
・明治の改暦──「時」の中央集権化
岡田芳朗
〈インタビュー〉日本の人づくりシステムにとって「明治維新」とはなんだったか
中内敏夫
〈コラム〉
北 政巳 スコットランド人ネットワークと「明治維新」
《小特集:幕末維新のキーパーソン》
「徳川斉昭」 家近良樹 「横井小楠」 三上一夫 「元田永孚」 沼田哲
「西郷隆盛」 猪飼隆明 「吉田松陰」よしだ・みどり 「徳川慶喜」 田原八郎
「山県有朋」 川田 稔 「井上 毅」 坂井雄吉 「頭山 満」 石瀧豊美
《 I・ウォーラーステイン特別インタビュー 》
新しい社会科学に向けて
《 小特集:エティエンヌ・バリバール》
・来日記念セミナー
マルクス主義と構造主義を超えて
・特別寄稿
構造主義──主体の罷免?
《連載》
■〈往復書簡〉多田富雄 ←→ 鶴見和子 4(最終回)
超越とは何か
多田富雄
■〈往復書簡〉吉増剛造 ←→ 高銀 3
蟋蟀(こうろぎ)のように耳を澄まして、…吉増剛造
■唐木順三という存在 2
京都大学哲学科の物語粕谷一希
■地球温暖化問題の現在 2
世界に多発する異常気象が警告する、“癒し文明”の危機さがら邦夫
■連載
〈ジェンダー論〉中級問題 2立岩真也
■リレー連載・ゾラとわたし 3
〈非常に重要なものの始まり〉荻野文隆
■ブローデルの精神的息子たち 13(最終回)
J・ル=ゴフ──ブローデル以降の『アナール』 (聞き手=I・フランドロワ)
■徳富蘇峰宛書簡 13
森次太郎? 【明治への思い】
高野静子
巻頭短歌 鶴見和子
巻末俳句 石牟礼道子