● 琉球の歴史・思想の根源に迫る。
〈対談 〉「清ら」 の思想 海勢頭豊+岡部伊都子
■ 琉球にとって豊かさとは何か ―― 基地・産業・自然
沖縄米軍基地の歴史
高嶺朝一
沖縄経済と基地問題
来間泰男
琉球の環境問題
宇井 純
物語が終わった後で 【真の豊かさとは何かを考える】
安里英子
神々の島に舞いおりた厄病神 【ユニマット西表リゾート狂想曲】
石垣金星
琉球観光の歴史とその課題
渡久地明
グローバリズムの中の琉球
松島泰勝
〈コラム〉
かけがえのないものを守る ―― やんばるの反基地運動
浦島悦子
沖縄男性の自殺率増加と役割喪失
高江洲義英
■ 琉球の歴史 ―― 島嶼性・移動・多様性
閉ざされた原初ヤマトを沖縄から開く
名護 博
島嶼性と海上交通からみた近世の琉球社会
豊見山和行
神々の琉球処分
後田多敦
歴史からみた出稼ぎ・移民 【「雄飛」 から 「棄民」 へ】
比嘉道子
沖縄人と台湾・満州
又吉盛清
文化的ホットスポットとしての奄美諸島
前利 潔
琉球文化圏の中の宮古文化
下地和宏
琉球文化圏の中の八重山文化 【来訪神のことなど】
石垣博孝
〈コラム〉
グスクのこと
嘉手納安男
考古学による琉球王国形成の新展開
安里進
おもろ風現代詩の試み ――『おもろさうし』 にみる古琉球の精神風土
真久田正
北米移民二世にとっての琉球
島袋まりあ
竹富島の独自性
上勢頭芳徳
与那国島 ―― 国境という 「場所」 の明暗
米城 惠
■ 琉球の民俗 ―― 言語・共同体・伝統
琉球民俗学は可能か
比嘉政夫
琉球の食生活と文化 【異文化接触は食文化形成にいかに影響したか】
金城須美子
基地・動物供犠・社会運動 【問題構成の民族誌へ向けて】
前嵩西一馬
〈コラム〉
琉球語
西岡 敏
琉球文学の枠組
波照間永吉
ウチナーンチュの性名
嘉手納安男
冠婚葬祭の一風景
嘉手納安男
沖縄の出生率はなぜ高いか?
具志堅邦子
泡盛礼賛
嘉手納安男
琉球の織物
ルバース吟子
繰り返しがえし ―― 琉球舞踊の精神
高嶺久枝
■ 琉球のアイデンティティー ―― 帰属・主体・表象
「尖閣騒動」 と 「琉球・領土問題」
多和田真助
復帰運動とは何だったか
川満信一
歴史と自決権の奪還
高良 勉
近代沖縄におけるマイノリティー認識の変還
屋嘉比収
風景の誘惑 【文化装置としての 「南島」 イメージ】
田仲康博
〈コラム〉
琉球の自治制度 ―― スコットランドとの比較から
島袋 純
琉球・沖縄文学 ―― 一実作者の体験から
目取真俊
消費される琉球イメージ
与那嶺功
体験的沖縄メディア論
米倉外昭
● 苦難の歴史を、強固な信念をもって生き抜いた偉人たち
〈小特集〉 琉球の生んだ偉人たち
玉城朝薫
(1684-1734) ―― 組踊の創始者
幸喜良秀
平敷屋朝敏
(1700-1734) ―― 王国時代の和文学者
仲本 瑩
恩納ナビィ
(18世紀) ―― 王国時代の女性歌人
宮城公子
富川盛奎 (毛鳳来)
(1832-1890) ―― 琉球救国運動の指導者
西里喜行
大田朝敷
(1865-1938) ―― 近代沖縄の言論人
比屋根照夫
謝花昇
(1865-1908) ―― 沖縄らしかぬ沖縄人
伊佐眞一
當山久三
(1868-1910) ―― 沖縄移民の父
石川友紀
伊波普猷
(1876-1947) ―― 沖縄学の父
中根 学
東恩納寛惇
(1882-1963) ―― 「大交易時代」 の構想者
真栄平房昭
宮良長包
(1883-1939) ―― 沖縄音楽の先駆者
三木 健
宮城文
(1891-1990) ―― 『八重山生活誌』 の著者
宮城信勇
佐喜眞興英
(1893-1925) ―― 沖縄のグリム兄弟
稲福日出夫
仲宗根貞代
(1895-1981) ―― 社会主義女性グループの中心人物
宮城晴美
千原繁子
(1898-1990) ―― 沖縄初の女医
由井晶子
阿波根昌鴻
(1901-2002) ―― 反基地闘争の象徴的人物
新崎盛暉
新垣美登子
(1901-1996) ―― 沖縄を代表する女性作家
三木 健
金城芳子
(1901-1991) ―― 里子千人を育てる
由井晶子
山之口獏
(1903-1963) ―― 沖縄を代表する詩人
高良 勉
〈シンポジウム〉 21世紀 沖縄のグランドデザインを考える
松島泰勝+櫻井よしこ+我部政明+大城常夫+
仲地博+高良勉+上原美智子+川勝平太 (コーディネーター)
〈発起人からのメッセージ〉
大田昌秀 / 岸本正男 / 呉屋守將 / 榊原英資
佐喜眞道夫 / 陳舜臣 / 西川潤
〈特別寄稿〉
岡部伊都子
〈附録〉 琉球文化圏を知るための関連資料
琉球史略年表
琉球史関連文書
琉球関連地図