- M・ペロー
- 持田明子 訳
- A5上製 580ページ
ISBN-13: 9784894343467
刊行日: 2003/7
女性史の世界的第一人者の集大成
フランスを代表する女性の歴史家が「アナール」やフーコーとリンクしつつ展開した「新しい女性史」。マルクスの娘らの書簡を通したマルクス像の活写をはじめ、セクシュアリテ、身体、言葉、図像、権力、都市、労働、技術、主婦、家事、法、政治、宗教、民俗などの多彩なテーマを具象から総合。
目次
日本の読者へ
はじめに
第1部 「痕跡」 としての女性史
女性が記憶をとどめるとき
マルクスの娘たちの未刊の手紙
貴族街の若い女性の私生活
―― 見出されたカロリーヌ・Bの日記
カロリーヌ日記
―― 家族・社交界・宗教・個の目ざめ
乳幼児へのまなざし
―― カロリーヌ日記における 「ベビー」
第2部 仕事と女性
女性のストライキ
主婦を礼賛する労働者の言説
反抗する民衆の女性
機械と女性
乳母から従業員へ
「女性にふさわしい職業」
第3部 都市と女性
女性の強さ? 男性の権力?
家から出る
―― 社会活動・就職・移住・旅・戦場
禁じられた言葉
―― 聴衆を前にした発言
市民権
―― ジェンダーと政治
都市のジェンダー
第4部 人 物
社会主義者フロラ・トリスタンのジャーナリズム
政治に関与した初の女性、 ジョルジュ・サンド
第5部 論争点
戦争は両性の関係を変えたか
女性の身体は誰のものか
―― 「初夜権」 をめぐって
女性とその図像、 あるいは女性のまなざし
公的生活と私生活
アイデンティティ、 平等、 差異
対立のない歴史
―― モナ・オズーフ 『女性の言葉』 について
ミシェル・フーコーと女性の歴史
原 注
訳者あとがき
ミシェル・ペロー著作一覧
人名索引