- 松崎早苗・吉岡斉・堀口敏宏 編
- 菊大並製 224ページ
ISBN-13: 9784894343696
刊行日: 2004/01
市民の立場から環境ホルモン問題を問いなおす!
「環境病」とは、主たる原因が生活環境(家庭生活環境および職業生活環境)にある疾患で、いわゆる公害病と違い、汚染物質が多種多様で広範囲にゆきわたっている。環境病への取り組みは医学界全体で大きく遅れているが、先駆的な医者・医学者による取り組み、また患者の見解や行動を紹介、“環境病”の実態を総合的に探る初の試み。
目次
巻頭言
特集のねらい
松崎早苗
環境ホルモンによる子どもの行動異常・脳の機能発達障害
黒田洋一郎
微量化学物質の中枢神経への影響〈インタビュー〉
石川哲
農薬曝露の影響 【臨床例から】
青山美子
環境病患者と医療
松崎早苗編(三舟幸子、村山澄代・安、津谷裕子)
免疫異常の流行をどうとらえるか
藤田紘一郎
低用量放射線・化学物質影響の研究現場から
野村大成
「生活習慣病」の政治学
吉岡やよい・斉
[エッセイ]
綾の森に巨大鉄塔はいらない
小川渉
[報文]
イラクにおける劣化ウラン兵器使用実態
藤田祐幸
カミネ油症の女たち 【35年後のダイオキシン被害調査から】
水野玲子
[論文]
代替フロン問題解決への一視点
【気候変動問題とオゾン層破壊問題の政策的連関の検討】
松本泰子
[シリーズ] Our Stolen Future ウエヴサイト・ピックアップ
誰が、何を調べ、何が分かったか、どんな意味があるのか? 第1回
行動と知能への影響
1 臭素化難燃剤は新たな脅威か?
2 自閉症児は生まれて1年目に脳が休息に発達している
3 臭素化難燃剤(BDE-99、五臭化ジフェニルエーテル)の脳神経系影響
J・P・マイヤーズ
[連載] 環境ホルモンが生態系に及ぼす影響 第3回
研究の基本的な考え方
堀口敏宏