- フェルナン・ブローデル 著
- 浜名優美 訳
- 菊並製 656頁
ISBN-13: 9784894343733
刊行日: 2004/1
不朽の名著、大活字で読み易くなった普及決定版!
国民国家概念にとらわれる一国史的発想と西洋中心史観を無効にし、世界史と地域研究のパラダイムを転換した、人文社会科学の金字塔。近代世界システムの誕生期を活写した『地中海』から浮かび上がる次なる世界システムへの転換期=現代世界の真の姿!各巻末に、第一線の社会科学者たちによる「『地中海』と私」、訳者による「気になる言葉-翻訳ノート」を付録。
●第32回日本翻訳文化賞、第31回日本翻訳出版文化賞、初の同時受賞作品
目次
序文 (初版)
第二版への序文
第一部 環境の役割
第1章 諸半島 ―― 山地、 高原、 平野
一 まず初めに山地
二 高原、 台地、 丘陵
三 平 野
四 移牧あるいは遊牧生活 ―― これはすでに二つの地中海である
第2章 地中海の心臓部 ―― 海と沿岸地帯
一 海 原
二 大陸の沿岸地帯
三 島
第3章 地中海の境界、 あるいは最大規模の地中海
一 サハラ砂漠 ―― 地中海の第二の顔
二 ヨーロッパと地中海
三 大西洋
第4章 自然の一体性 ―― 気候と歴史
一 気候の同質性
二 季 節
三 気候は十六世紀以来変化したか?
第5章 人間の一体性 ―― 交通路と都市、 都市と交通路
一 陸路と海路
二 航海 ―― 積載量と経済情勢
三 都市の諸機能
四 時代の証人としての都市
気になる言葉 ―― 翻訳ノート 浜名優美
1 ヒューマニズム、 帝国主義、 父と子
2 大きな歴史、 小さな戦争
3 経済=世界か世界経済か
『地中海』 と私
1 のびゆく本 ―― 『地中海』 リュシアン・フェーヴル
2 変動局面の人間、 ブローデル / 『地中海』 と日本 イマニュエル・ウォーラーステイン
3 文明の衝突と借用 ―― 『地中海』 第二部第6章によせて 山内昌之
4 東南アジア史と 『地中海』 石井米雄
著者紹介
●フェルナン・ブローデル(Fernand Braudel)
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