序 御厨 貴
一 〈座談会〉 今、 なぜ後藤新平か
鶴見俊輔 御厨貴 青山佾 粕谷一希
問題提起
司会・藤原良夫
祖父・後藤新平への想い
鶴見俊輔
後藤新平の台湾・満洲経営
御厨貴
後藤新平の都市計画
青山佾
後藤新平の政治認識
粕谷一希
ディスカッション
〈幕間1〉
祖父・後藤新平 〈インタビュー〉 鶴見和子
二 後藤新平のコスモロジー
帝国の倫理 ―― 後藤新平における理想主義
苅部 直
後藤新平の衛生思想
新村 拓
後藤新平の衛生政策
笠原英彦
政治史のなかの後藤新平
千葉 功
後藤新平の自治思想
小原隆治
後藤新平の大陸政策
小林道彦
後藤新平の外交政策
井野瀬久美惠
後藤新平と草創期日本の “東洋史学”
中見立夫
都市政策の父・後藤新平の都市論
青山佾
日本鉄道史のなかの後藤新平
原田勝正
後藤新平の逓信事業 ―― その電話政策
藤井信幸
メディア時代の政治家・後藤新平
佐藤卓己
後藤新平の夏期大学事業
中島 純
― コラム ―
小林英夫
芳地隆之
角本良平
島 隆
小田貞夫
中島 純
海老澤克明
後藤新平と満鉄調査部
ハルビン学院と後藤新平
後藤新平と十河信二
後藤新平の広軌鉄道構想と島安次郎
放送の誕生
後藤新平とボーイスカウト
後藤新平と拓殖大学
〈幕間 2〉
カイロのお金 ―― 後藤新平のアジア経論 鶴見和子
三 後藤新平ゆかりの人々
北里柴三郎 (1853-1931) ・ 長与専斎 (1838-1902) ・ 石黒忠悳 (1845-1941)
―― 日本の衛生の先駆者たち ――
山崎光夫
安田善次郎 (1838-1921) ―― 「八億円計画」 の意義を見抜く
浅井良夫
大隈重信 (1838-1922) ―― 元老世代の 「寛大」
五百旗頭薫
渋沢栄一 (1840-1931) ―― 帝都の未来を後藤に託す
片桐庸夫
伊藤博文 (1841-1909) ―― 日露提携の夢
上垣外憲一
桂 太郎 (1847-1913) ―― 大陸政策における意気投合
小林道彦
児玉源太郎 (1852-1906) ―― 後藤の創造力を開花させた上司
大澤博明
寺内正毅 (1852-1919) ―― シベリア出兵をめぐる確執
井竿富雄
山本権兵衛 (1852-1933) ―― 「英雄」 型政治家の苦悩
小宮一夫
犬養 毅 (1855-1932) ―― 青年教育への意欲
季武嘉也
原敬 (1856-1921) ・ 浜口雄幸 (1870-1931) ―― 二人の 「政党政治家」 との関係
川田 稔
新渡戸稲造 (1862-1933) ―― 二人三脚で重ねた実績
草原克豪
徳富蘇峰 (1863-1957) ―― 「大記者」 が見た 「侠気」 の政治家
杉原志啓
C・A・ビアード (1874-1948) ―― 東京市政の助言者
平田幸子
A・A・ヨッフェ (1883-1927) ―― 日ソ国交正常化への地ならし
原 暉之
大杉 栄 (1885-1923) ―― アナキストへの関心
鎌田 慧
正力松太郎 (1885-1969) ―― 読売新聞再生の秘話
佐野眞一
〔附〕
■海外での後藤評 ―― 仕事と人物
一 後藤の業績を評して
二 世界の知己から
■後藤新平年譜 (1857-1929)