視覚の過去とまなざしの倫理――視覚の歴史のために
I・イリイチ(桜井直文訳=解題)
■情報テクノロジーと倫理 メディアの再身体化と公的な知の不在 大澤真幸
「情報化」のなかのジャーナリズム 武田徹
「情報」のイメージ――新たでない情報概念のために
山口裕之
デジタルの海の中で私秘性を取り戻すこと 茂木健一郎
「情報社会」の何が問題なのか 清水克雄
■情報と権力 シャノンの呪縛を解く――基礎情報学のねらい 西垣通
プラスティック・ワード――世界を席巻していく言葉 U・ペルクゼン(植野公稔訳)
近代日本における「情報の貧困」
佐藤卓己
情報基盤の対米依存――測位衛星をめぐって
山川一基
ワールド・ナビゲーション時代のセイレーンの島
――EUシェンゲン情報システムについて
臼井隆一郎
先史文化と情報
大貫良夫
古代社会における「情報」伝達――駅伝と狼煙
平川南
〈コラム〉情報操作
川上和久
■情報以前 情報以前――「聞く」ことの倫理
竹内敏晴
リスクと不安――情報に基づいた意思決定という神話
S・ザマスキ(三砂ちづる訳)
磁場としてのフィールド、プロセスとしての情報――野帳の余白に
香月洋一郎
情報伝達のことば・私を語ることば・サロン的なことば
伊藤伸二
「情報」と精神医療
高岡健
教育における「情報」
鳥山敏子
「情報」のイメージ――新たでない情報概念のために
山口裕之
〈コラム〉情報操作
川上和久
小特集◆新作能「不知火」をめぐって諸霊の面影しのびたい 石牟礼道子
〈対談〉奉納上演を前にして――未来へ「課題責任」を背負う緒方正人+栗原彬
梅若六郎/笠井賢一/紅野謙介/ジョナ・サルズ/櫻間金記/田口ランディ/辻信一/土屋恵一郎/久野啓介/松岡心平/三砂ちづる/水原紫苑/渡辺京二
小特集◆ジョルジュ・サンド生誕200年〈講演〉社会派の文学・思想的な言語
――21世紀にジョルジュ・サンドを読むために 辻井喬
〈講演〉自由を求めた女性、ジョルジュ・サンド持田明子
《インタビュー》
資本主義は一色ではない!――新著『資本主義VS資本主義』を語る
R・ボワイエ(井上泰夫訳) 《特別寄稿》
故郷を訪ねる旅路――アンデルセン生誕200年に寄せて
よしだみどり
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/>>《連載》
●鶴見和子の言いたい放題 その4 国破れても文化は遺れ
鶴見和子 ●榊原英資が世界を読み解く 第4回 構造的デフレ再考
榊原英資 ●反哲学的読書論 2 近代に反覆される親鸞
子安宣邦 ●河上肇の「詩」と「書」 6 病馬すでに千里の志なし
一海知義+魚住和晃 ●唐木順三という存在 9 ふたたび京都学派について 粕谷一希
巻頭短歌 鶴見和子 巻末俳句 石牟礼道子
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