- ロベール・ボワイエ
- 四六上製 352ページ
ISBN-13: 9784894344334
刊行日: 2005/1
資本主義はどこへ行く?
グローバリゼーションの名の下、アメリカ的市場型・金融型資本主義へと収斂する世界に抗し、「VOCアプローチ」やブルデュー社会学、比較歴史分析などとの突き合わせから「さまざまな資本主義」の理論を展開する。
目次
序 説 資本主義はどこへ行く
第1章 資本主義は市場万能ではない
1 はじめに
2 制度的構図の歴史と多様性に開かれた全体 - 個人主義理論
3 資本主義の諸制度をもっとよく分析すること
4 各種の制度派研究プログラムの突合せ
第2章 さまざまな資本主義はどこがどう違うのか
1 資本主義の多様性を前にしたレギュラシオン理論
2 フォーディズム ―― 前例なき発展様式
3 討議された戦略
4 新しい制度諸形態の相乗作用
5 資本主義の多様性にかんする諸理論 ―― 歴史的展望
6 VOCアプローチとの一致点は何か
7 制度学派の大コンサートのなかのレギュラシオン学派の小さな音色
8 二つの研究プログラム ―― 並行関係かハイブリッド化か
9 結 論
第3章 界および調整様式はどのように変化するのか
1 ブルデュー経済学は新古典派理論のマイナーな変種ではない
2 界の理論と調整様式 ―― 相応関係はあるが目標は異なる
3 結 論
第4章 制度変化の諸要因と諸戦略
1 主要な制度派諸理論 ―― 倹約的・部分的にして変化をあまり説明できない理論
2 経路依存性ではなく制度の転換・堆積・組替え
3 制度変化にかんするレギュラシオン的研究の展望
4 結 論 ―― レギュラシオン理論の第三段階
結 論 資本主義の将来
1 現代の資本主義 ―― 成功と矛盾
2 いくつかの将来ヴィジョン
訳者あとがき
図表・コラム一覧
参考文献
索 引