- 高野静子 編著
- 菊大上製 216頁 実物書簡写真収録
ISBN-13: 9784894344884
刊行日: 2005/12
雄渾な筆跡による二人の全書簡を、写真版で収録。
二人をつなぐものは何か?
幕末から昭和を生きた、稀代の政治家とジャーナリズムの巨頭とが交わした七十余通の往復書簡。時には相手を批判し、時には弱みを見せ合う二巨人の親交を初めて明かし、二人を軸に広がる豊かな人脈から近代日本の語られざる一面に光を当てる。
目次
はじめに
I 往復書簡 後藤新平 ― 徳富蘇峰
1895-1929
1 後藤新平の徳富蘇峰宛書簡
(全53通 1895.12.24~1928.11.30)
2 徳富蘇峰の後藤新平宛書簡
(全18通 1910.5.26~1929.1.30)
II 後藤新平と徳富蘇峰
1 出会いから台湾赴任まで
(1895-1898)
後藤新平と徳富蘇峰
後藤新平の建議
横井小楠という共通項
蘇峰の師父、 勝海舟
「予會て後藤を大隈に紹介す」
2 台湾総督府民政長官時代
(1898-1906)
児玉源太郎と後藤新平
蘇峰の人選に高給で応える
後藤新平の台湾での活躍
蘇峰が見た台湾
「人材は益必要」
欧米巡遊の旅
日露戦争の時代に
3 満鉄総裁時代
(1906-1908)
満鉄総裁就任
伊藤博文と二葉亭四迷の死
後藤の漢詩への憧憬
4 棲霞先生と蘇峰仁兄
(1910-1920)
明治の終わりに
『日本膨脹論』 を蘇峰に進呈
後藤新平の読書と頭脳
第一次大戦と戦後の欧米視察
文明の土産話
5 東京市長時代
(1920-1923)
「本年ハ市政刷新」
上杉慎吉と徳富蘇峰
東京市政調査会
6 晩年の交流
(1924-1929)
後藤新平の 『日本膨脹論』 と徳富蘇峰の 『大日本膨脹論』
大谷光端と徳富蘇峰
「新渡戸ノ桃モ今カ喰頃」
補 遺
7 今、 後藤新平を想う
レールの音
後藤新平と正力松太郎
『吾等の知れる後藤新平伯』
後藤の筆跡
参考文献
おわりに
〈資料〉 『秘 臨時外交調査委員会要義』
(1917年6月6日の後藤新平の徳富蘇峰宛書簡)
後藤新平 ― 徳富蘇峰 関係年譜
(1857-1957)