- 金子兜太+鶴見和子 著
- 四六上製 304頁 口絵8頁
ISBN-13: 9784894345140
刊行日: 2006/5
「人生の達人」と「障害の鉄人」、初めて出会う。
反骨をつらぬいてきた戦後俳句界の巨星・金子兜太。脳出血で斃れてのち、短歌で思想を切り拓いてきた国際的社会学者、鶴見和子。
米寿を前に初めて出会った二人が、旧知のごとく語らい、定型詩の世界に自由闊達に遊び、永遠の少年少女の如く語らう中で、いつしか生きることの色艶がにじみだす円熟の対話。
〈編集協力〉黒田杏子(「藍生俳句会」主宰)
目次
第一場 ――― 2005年2月22日 火曜日
前口上
俳句の触発力
病気になると命が輝いてくる
玲瓏の自由人
南方熊楠の世界へ
倒れてのちはじまる
第二場 ――― 2005年2月23日 水曜日
金子兜太俳句塾
切れ字は間なんです
定型ということ
「創る自分」 と 「主体」
「ふたりごころ」 という 「生き物感覚」
和子・兜太の養生訓
産土に還る
縁なる哉
金子兜太
「快談」 のあとに
鶴見和子