- 安達誠司 著
- 四六上製 320頁
ISBN-13: 9784894345164
刊行日: 2006/5
「大東亜共栄圏」の教訓から何を学ぶか?
明治維新から第二次世界大戦まで、経済・外交における失政の連続により戦争への道に追い込まれ、国家の崩壊を招いた日本の軌跡を綿密に分析、「平成大停滞」以後に向けた日本の針路を鮮やかに呈示する野心作!
■第一回「河上肇賞」本賞受賞作品
目次
はじめに ―― 経済政策における 「近代の超克」
第1部 「レジーム間競争」 とは何か?
第1章 基本コンセプトとしての 「政策レジーム」 の重要性
第2部 近代日本のレジーム間競争
第2章 政策レジーム模索の過程 ―― 明治維新から松方財政まで
第3章 「金解禁」 を巡る政策レジーム間競争の過程
第4章 「小日本主義レジーム」 によるデフレ脱出過程とその 「擬似性」
第5章 「大東亜共栄圏レジーム」 の台頭
第3部 レジーム間競争の 「場」 としての通貨問題
第6章 後期松方財政はなぜ、 政策レジームの転換に成功したのか
第7章 レジーム間競争の 「場」 としての 「金解禁論争」
第8章 「“擬似” 小日本主義レジーム」 への転換と昭和恐慌からの脱出
第9章 「大東亜共栄圏レジーム」 への転換過程における通貨システム選択の失敗
第4部 「レジーム間競争」 の歴史の教訓から何を学ぶか?―― 現代日本へのインプリケーション
第10章 「円の足枷」 と平成大停滞
おわりに ―― 「政策レジーム」 転換の必要性
あとがき
参考文献