エレーヌ・カレール=ダンコース
石崎晴己・東松秀雄訳
四六上製 688ページ
ISBN-13: 9784894345195
刊行日: 2006/6
「レーニン神話」を解体。
『崩壊した帝国』で、ソ連崩壊を世界に先駆け十余年前に予言した著者が、崩壊後の新資料を駆使して〈レーニン〉という最後の神話を暴き、「革命」の幻想に翻弄された20世紀を問い直す。ロシア革命を“簒奪”し、革命を“継続”する「ソ連」というシステムを考案したレーニンの政治的天才とは何だったのか?
目次
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序
第 I 部 ウリヤーノフからレーニンへ
(1870~1900年)
第1章 人生修業
第2章 変化のるつぼ、 ロシア
第3章 ボリシェヴィズムの起源
第I I部 職業的革命家
(1900~14年)
第4章 統一性
―― 一つの党、 一つの網領、 一人の指導者
第5章 1905年
―― 耐火試験
第6章 雌伏の時 (1905~14年)
第III部 是が非でも革命を
(1914~17年)
第7章 革命のためにロシアの敗北を
第8章 すべての権力をソヴィエトへ (1917年2月~10月)
第9章 すべての権力をボリシェヴィキへ
第IV部 夢の終わり
(1917~24年)
第10章 国家の死から革命国家へ
第11章 是が非でも権力を守る
第12章 世界革命か、 一国のみの革命か
第13章 民族自決が終わり、 再び複合国家が構築される
第14章 『一歩前進、 二歩後退』
第15章 ある知性の衰退
結 論
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訳者解題
原 注
主要参考文献
主要人名解説
用語解説
レーニン年譜
人名索引