- ピエール・ブルデュー&ロイック・J・D・ヴァカン 著
- 水島和則 訳
- A5上製 424頁
ISBN-13: 9784894345577
刊行日: 2007/1
社会科学の巨人が、その仕事術のすべてを明かす!
反省性=再帰性とは何か?
若き俊英ヴァカンによる、現代社会理論の核心をめぐる数々の質問にブルデュー自身が応答。「リフレクシヴィティー」概念を軸に、英米圏を含む現代の思想状況を俯瞰しながら、ブルデューがその社会学の成り立ちと使命を余すところなく語った絶好の入門書!
目次
序 文 ピエール・ブルデュー
緒 言 ロイック・J・D・ヴァカン
Ⅰ部 社会的実践の理論に向けて
――ブルデュー社会学の構造と論理
ロイック・J・D・ヴァカン
1 社会物理学と社会現象学の対立を越えて
2 分類闘争ならびに社会構造と心理構造との相互規定性
3 方法論的相対主義
4 実践感覚〔勘〕という曖昧な論理
5 理論至上主義と方法論至上主義に抗して ――全体的社会科学
6 認識の反省性
7 理性、 倫理と政治
Ⅱ部 リフレクシヴ・ソシオロジーの目的
――シカゴ大学におけるセミナー (1987年 冬)
ピエール・ブルデュー & ロイック・J・D・ヴァカン
1 社会分析としての社会学
2 界のメカニズム
3 利益・ハビトゥス・合理性
4 象徴暴力
5 理性の現実政治に向けて
6 客観化をおこなう主体を客観化する
Ⅲ部 リフレクシヴ・ソシオロジーの実践
――社会科学高等研究院のセミナー導入部分 於パリ (1987年10月)
ピエール・ブルデュー
1 わざを継承する
2 関係論的に考える
3 ラディカルな懐疑
4 二重拘束と視線転換 = 回心
5 参与的客観化
付録 1 ブルデューの読み方
付録 2 『社会科学研究紀要』 掲載論文セレクション
付録 3 近年のブルデュー論セレクション
謝 辞 ロイック・J・D・ヴァカン
訳者あとがき
文献一覧
1 ブルデューの単著
2 共 著
3 その他
4 原著刊行後のブルデュー著作
5 原著以後に刊行されたブルデューをめぐる著作
事項索引
人名索引