- M・ハイデガー+フィリップ・ラクー=ラバルト 著
- 西山達也 訳=解題
- 四六上製 216頁
ISBN-13: 9784894345690
刊行日: 2007/4
ハイデガー全集未収録のテクスト。
ラクー=ラバルトによる厳密な読解。
独の降伏直後、コミュニズムを論じ、再度、「精神革命」(形而上学と技術の世界支配からの跳躍)を要請した、全集未収録の、ハイデガーの“ヘルダーリン―マルクス論”。ハイデガーの真価と限界を誰よりも知る、ラクー=ラバルトによる厳密な読解。“革命”とは何か? “コミュニズム”とは何か? ――ヘルダーリン、マルクス、そしてハイデガーを貫くドイツ精神史の問い。
フィリップ・ラクー=ラバルト (1940―2007)、追悼記念出版
目次
I 貧しさ
マルティン・ハイデガー
II 精神たちのコミュニズム
フリードリヒ・ヘルダーリン
III 「貧しさ」 を読む
フィリップ・ラクー=ラバルト
1945年6月
危険と救い
精神的革命
ドイツとヨーロッパ
「宗教について」
必然の国から自由の国へ
貧しさへの意志
IV ドイツ精神史におけるマルクス
――ヘルダーリンとマルクス
フィリップ・ラクー=ラバルト
(聞き手・訳=浅利誠)
解 題 「貧しさ」
――ある詩的断片の伝承をめぐって
西山達也
訳者あとがき