- 社会思想史学会編
- A5並製 168ページ
ISBN-13: 9784894345904
刊行日: 2007/09
国家の枠を超えた思想史研究の可能性
【執筆者】伊藤定良/西川杉子/堀田誠三/崎山政毅/後藤浩子/細井保/別所良美/対馬美千子/箱田徹/田中拓道/川越修/大田一廣/三島憲一/加藤哲郎/若尾政希
目次
〈座談会〉
「国民国家」が孕むトランスナショナルなコンテクスト
伊藤定良+西川杉子+堀田誠三
1 国民国家形成とマイノリティ問題
2 国家を超えたネットワーク
3 ナショナリズムとインターナショナリズム
〈研究動向〉
ラテンアメリカ思想史研究動向
崎山政毅
共和主義研究からみた思想空間としての「東中欧」の重要性
後藤浩子
〈書評〉
『カトリック政治思想とファシズム』(村松惠二著)
細井保
『竹内好という問い』(孫歌著)
別所良美
〈公募論文〉
私たちのもつ唯一の内なる羅針盤
【アーレントにおける構想力の概念】
対馬美千子
エロスの技法を再読する
【フーコー統治論の形成過程】
箱田 徹
〈研究動向〉
ジャコバン主義と市民社会
【19世紀フランス政治思想研究の現状と課題】
田中拓道
「社会」をめぐる思想史研究と歴史研究
川越修
〈書評〉
『欲求と秩序――十八世紀フランス経済学の展開』(米田昇平著)
大田一廣
『芸術の条件――近代美学の境界』(小田部胤久著)
三島憲一
『社会主義インターナショナルの群像 1914-1923』(西川正雄著)
加藤哲郎
『昭和史論争を問う』(大門正克編)
若尾政希
4 革命の名のもとに、二重のバリケード
(不純な「不純なる不純な幽霊たちの物語」)
5 現れざるものの出現
――現象学的「手品」