- エレーヌ・カレール=ダンコース
- 谷口侑 訳
- 四六上製 304ページ
ISBN-13: 9784894346116
刊行日: 2008/02
プーチン以後のロシアの針路を占う、必読文献
最高の書き手による“新しいロシア史”
『崩壊した帝国』でソ連崩壊を10年以上前に予見した著者によって初めて実現した、10世紀から今日までのロシア史像の刷新。
目次
序
第1章 ロシアを再発見するロシア国民
第2章 廃墟の中のロシア
ロシアとその悪魔たち
「人間こそ、 もっとも貴重な我らの資産である」
第3章 ロシアの後進性
――神話と現実
人間に敵対する自然条件
モンゴルの夜、 もしくはモンゴルの平和
再発見された主権
第4章 塞がれる欧州への道
――世襲国家
イワン雷帝 ――世襲国家の誕生
国境国家から帝国へ
瓦解するロシア
大いなるジレンマ ――ひとつの国民、 ふたつの文化
第5章 移行
――帝国ロシアに向かって
ある王朝の始まり ――国家と教会を混同
西方への開放の意欲
ヨーロッパに向けて踏み出した1歩 ――ウクライナ併合
大いなる分離
第6章 近代ロシアの始祖
――ピョートル大帝
幸運な治世の始まり ――2つの勝利
ヨーロッパに出現した新たな大国
国力強化のための改革
近代化国家
国家の屈服した正教会
西洋への夢
第7章 啓蒙専制君主制から専制君主の復活へ
エカテリーナ2世 ――啓蒙専制君主
改革するための力
スフィンクスの改革の夢
専制主義の復活 ――ニコライ1世
第8章 解放皇帝
農奴解放 ―― 1つの社会革命
大改革 ――新しいロシア
真の大国の始まり
プーシキンから 「半教養人」 に至るまで
第9章 近代性への道
裁かれる自由
専制体制を救う経済の近代性
ロシア版 「コルベール主義」 の光と影
危急存亡の君主制
専制体制の終焉
改革の定着
結 論
訳者解題
付 録
年代記
ロシア史に関する諸著作
用語解説
人名索引