- 真野倫平
- 四六上製 528ページ
ISBN-13: 9784894346130
刊行日: 2008/02
「歴史は復活である」(ジュール・ミシュレ)
フランス近代歴史学の礎を築いたミシュレの『フランス史』を、いくつもの死の物語が織りなすテクストとして読み解く。
目次
序 『フランス史』 を読むために
第1章 ミシュレと死
1 死とエクリチュール
2 個人として、 歴史家として
3 贖罪としての歴史
第2章 歴史学と死の物語
1 19世紀前半の歴史学の状況
2 ミシュレの初期の作品
3 ミシュレの方法論
第3章 英雄の死と聖人の死
1 聖人の死
2 英雄の死
3 王権の盛衰
第4章 受難の図式
1 フランスの死
2 ジャンヌ・ダルクの受難
3 歴史の弁証法
第5章 死と贖罪
1 シャルル突進公の死
2 無実の罪人
3 歴史家の介入
第6章 歴史の判決
1 ミシュレとフランス革命
2 ミラボーの死
3 ルイ16世の死
第7章 断頭台上の死
1 正義への疑念
2 ジロンド派の死
3 革命家たちの受難
第8章 死のロンド
1 ロベエスピエールの死
2 狂乱のロンド
3 大革命の死
第9章 瀕死の肉体
1 歴史への異議
2 宿命の女王
3 勝ち誇る身体
第10章 陽気な死
1 王なる身体
2 いかさま師の勝利
3 ルイ14世の世紀
第11章 生ける屍
1 死の望み
2 監獄の時代
3 肉体の反抗
第12章 死の勝利
1 テルミドール以後
2 暴君の到来
3 大量死の世紀
ミシュレの死
付論 ミシュレの復活
あとがき
系図
書誌
主要署名索引
主要人名索引