- 宋基淑
- 金松伊訳
- 四六上製 408ページ
ISBN-13: 9784894346284
刊行日: 2008/05
あの光州事件は、まだ終わってない。
1980年5月に起きた現代韓国の惨劇、光州民主化抗争(光州事件)。凄惨な現場を身を以て体験し、抗争後、数百名に上る証言の収集・整理作業に従事した韓国の大作家が、事件の意味を渾身の力で描いた長編小説。
目次
Ⅰ 所安島の昔と今
1 不気味な足音 / 2 巣を探し求める山鳥 / 3 攻守団と市民軍 / 4 幻想の島 ――所安島 /
5 「なぜ刺した? なぜ撃った?」 / 6 迫りくる2人の女性
Ⅱ 1980年5月の光州
1 私は死ななかった / 2 俺も撃て、 俺も、 俺も…… / 3 殺しながらも技巧を凝らすケダモノども /
4 枝にへばりついた山鳥の巣 / 5 射撃場の的 / 6 銃を買う人たち
Ⅲ 共同墓地で見た世界
1 金美善と姜智妍 / 2 金成輔の溺死 / 3 白凡の微笑 / 4 共同墓地で
Ⅳ 死んだ者と生き残った者
1 法廷の殺気 / 2 すくい上げた霊魂 / 3 天国挙式 / 4 実弾を装填した銃
後 記
〈附録・インタビュー〉 なぜ 「光州」 を書くのか ――宋基淑氏に聞く
〈附録・インタビュー〉 光州事件とは何だったのか ――金明仁氏に聞く
訳者解説