- 後藤新平歿八十周年記念事業実行委員会 編
- 特別寄稿=鶴見俊輔・塩川正十郎・片山善博・養老孟司
- 四六変上製 224頁
ISBN-13: 9784894346413
刊行日: 2009/3
後藤新平歿八十周年企画、後藤の思想の根源「自治」とは何か
近代日本をデザインした男、後藤新平の思想の根幹を探る新シリーズ
医療・交通・通信・都市計画・教育・外交などを通じて、後藤の仕事を終生貫いていた「自治的自覚」。特に重要な「自治生活の新精神」を軸に、21世紀においてもなお新しい後藤の「自治」を明らかにする問題作。
目次
「シリーズ 後藤新平とは何か ――自治・公共・共生・平和」 発刊によせて
〈序〉 後藤新平の 「自治」 とは
はじめに 「自治制」 と後藤の 「自治」 公共と自治
「自治」 の実現と失敗、 そして後藤の現代性
Ⅰ 後藤新平のことば
Ⅱ いまなぜ 「自治」 なのか ――識者からのコメント
後藤新平の自治の理想 ――― 哲学者 鶴見俊輔
後藤新平の 「自治」 とは ――― 元財務大臣 塩川正十郎
今にして実に新鮮な後藤新平の 「地方自治」 ――― 前鳥取県知事 片山善博
モノと後藤新平 ――― 解剖学者 養老孟司
Ⅲ 「自治」 とは何か 後藤新平
自治生活の新精神 (1919年)
[附] 1 自治団綱領草案および釈義
2 1909年設立 ドイツ・ハンザ同盟大要
自治制の消長について (1916年)
自治三訣 処世の心得(1925年)
1 自治の精神
2 自主的自治 ――人のお世話にならぬよう
3 社会奉仕 ――人のお世話をするよう
4 国家へのご奉公 ――そして酬いをもとめぬよう
解 題 本書所収の資料について (春山明哲)