- 菊大並製 320ページ
ISBN-13: 9784894346529
刊行日: 2008/11
人類の知の記録という財産をいかに継承するか
全国30館の「現場の声」を収録!
IT革命の進展、財政経済状況の悪化、人々選好変化等の社会の構造的変化によって、大きな岐路に立たされる図書館・アーカイブズ。人類の知を担ってきた両者が、いま直面する課題と、新しい未来への道を探る。
目次
〈鼎談〉 図書館・アーカイブズとは何か ――書物への愛と知の継承
粕谷一希 (評論家)+菊池光興 (国立公文書館館長)+長尾 真 (国立国会図書館館長)
(司会) 春山明哲・髙山正也
Ⅰ 図書館・アーカイブズとは何か
日本における文書の保存と管理 【現状のアーカイブズと図書館で、 未来が拓けるか】
髙山正也
日本の知識情報管理はなぜ貧困か 【図書館・文書館の意義】
根本 彰
アーカイブズの原理と哲学 【日本の公文書館をめぐり】
大濱徹也
個人文書の収集・保存・公開について
伊藤 隆
アジアにおける史料の共有 【アジア歴史資料センターの7年】
石井米雄
データベースの思想
山﨑久道
デジタル世界における図書館とアーカイブズ
杉本重雄
〈コラム〉
電子アーカイブズの危機
山下貞麿
未来に生かす放送アーカイブ 【記録と記憶を残す】
扇谷 勉
Ⅱ 「知の装置」 の現在 ――法と政策
地方自治体の経営と図書館
南 学
公共図書館の経営 【知識世界の公共性を試す】
柳与志夫
文字・活字文化と図書館
肥田美代子
日本の図書館にかかわる法制度の構造と課題
山本順一
立法調査機関・議院法制局の改革と国会図書館
小林 正
機関リポジトリの現在
竹内比呂也
インターネット社会とレファレンス・サービスの将来
田村俊作
ARGの10年 ――図書館・アーカイブズとの関わりのなかで
岡本 真
Ⅲ 歴史の中の書物と資料と人物と
ライブラリアンシップとはなにか 【図書館史に見る国民意識と文化変容についての覚書】
春山明哲
明治・大正期の 「帝国図書館」 素描
高梨 章
日米関係史の中の図書館 【アメリカにおける日本語図書館の形成史から】
和田敦彦
印刷文化と図書館
樺山紘一
「全体知」 への夢 【フランス 『百科全書』 とその周辺】
鷲見洋一
〈コラム〉
図書館学先駆者ガブリエル・ノーデの時代と思想
藤野幸雄
Ⅳ 図書館・アーカイブズの現場から
■ アーカイブズ
外務省外交史料館
柳下宙子
沖縄県公文書館
仲本和彦
京都府立総合資料館
福島幸宏
栃木県芳賀町総合情報館
富田健司
国立女性教育会館女性アーカイブセンター
江川和子
NHKアーカイブス
江藤巌二
フジテレビのアーカイブズ
小山孝一
脚本アーカイブズ
香取俊介
慶應義塾大学アート・センター
前田富士男
身装 (身体と装い) 文化アーカイブズ
高橋晴子
京都国際マンガミュージアム
吉村和真
東京電力 電気の史料館
小坂&nbap;肇
渋沢栄一関係資料の21世紀
小出いずみ
■ 都道府県立図書館
新潟県立図書館
野澤篤史
大阪府立中之島図書館
前田香代子
奈良県立図書情報館
富山久代
鳥取県立図書館
森本良和
岡山県立図書館
森山光良
■ 市町村立図書館
函館市中央図書館
奥野 進
矢祭もったいない図書館
佐川粂雄
草津町立図書館
中沢孝之
神戸市立中央図書館
三好正一
長崎市立図書館
小川俊彦
伊万里市民図書館
犬塚まゆみ
■ 大学図書館
東北芸術工科大学東北文化研究センター
赤坂憲雄
国際基督教大学図書館
畠山珠美
拓殖大学図書館
竹内正二
■ 専門・小規模図書館
ギャラリー册
奥野憲一
日本貿易振興機構アジア経済研究所図書館
村井友子
日本原子力研究開発機構図書館
中嶋英充
附 データで見る日本の図書館とアーカイブズ
日本の公文書館一覧
図書館関係国家予算 (平成20年度)
図書館職員数と図書館数の経年変化 (1985~2007年)
公立図書館集計 (2007年)
市区町村立図書館の動向 (1967~2007年)
大学図書館経年変化 (1977~2007年)
編集後記