社会思想史学会 編
A5並製 248ページ
ISBN-13: 9784894347052
刊行日: 2009/9
21世紀を支えうる、新しい福祉国家理念は可能か?
【執筆者】 川越修 / 田中拓道 / 保住敏彦 / 小峯敦 / 宮本太郎 / 市野川容孝 / 山森亮 / 宇城輝人 / 齋藤宜之 / 木村竜太 / 桐原隆弘 / 高田宏史 / 有江大介 / 土井美徳 / 木島泰三 / 伊藤誠一郎 / 星野彰男 / 安藤隆穂 / 重田園江 / 高柳良治 / 木前利秋 / 堅田剛 / 細井保 / 小島定 / 西成彦 / 海森直之 / 垣木健太郎 / 森川輝一
目次
〈特集〉 福祉国家・社会国家の思想 再訪
社会国家の思想的基盤 【歴史への問い】
川越 修
自由・人格・連帯 【フランス第三共和政期社会思想の再解釈】
田中拓道
ドイツ社会国家を形成した思想と現代
保住敏彦
ベヴァリッジの貧困観と家族観 【福祉国家理念の可能性】
小峯 敦
家族・雇用・福祉国家 【スウェーデンにおける制度形成と言説政治】
宮本太郎
コメント 市野川容孝 / 山森 亮 / 宇城輝人
総括コメント 川越 修
〈公募論文〉
カント実践哲学における 「幸福」 概念の意義 【「最高善」 と 「同時に義務である目的」】
齋藤宜之
ウィリアム・モリス、アナーキズム、 ユートピア 【個と社会の融合を巡って】
木村竜太
世俗的言語への 「翻訳」 と民主主義
桐原隆弘
【公共的理性と宗教の関連をめぐるハーバーマスの見解をめぐって】
価値多元論と世俗主義 【サンデルとテイラーの比較を手がかりに】
高田宏史
〈書 評〉
『共同体と共同善 ――トマス・アクィナスの共同体論研究』
有江大介
(佐々木亘 著)
『マキァヴェリアン・モーメント ――フィレンツェの政治思想と大西洋圏の共和主義の伝統』
土井美徳
(J・G・A・ポーコック 著、 田中秀夫他 訳)
『国家・教会・自由 ――スピノザとホッブズの旧約テクスト解釈を巡る対抗』
木島泰三
(福岡安都子 著)
『ジェイムズ・ステュアートとスコットランド ――もうひとつの古典派経済学』
伊藤誠一郎
(渡辺邦博 著)
『アダム・スミスの道徳哲学と言語論』
星野彰男
(大島幸治 著)
『トクヴィル 平等と不平等の理論家』
安藤隆穂
(宇野重規 著)
『貧困と共和国 ――社会的連帯の誕生』
重田園江
(田中拓道 著)
『ヘーゲル 「法 (権利) の哲学」 ――形成と展開』
?柳良治
(滝口清栄 著)
『コミュニタリアン・マルクス ――資本主義批判の方向転換』
木前利秋
(青木孝平 著)
『オットー・フォン・ギールケの政治思想 ――第二帝政期ドイツ政治思想史研究序説』
堅田 剛
(遠藤泰弘 著)
『ドイツ自由主義経済学の生誕 ――レプケと第三の道』
細井 保
(藤本建夫 著)
『20世紀初頭ロシアの経済学者群像 ――リヴァイアサンと格闘する知性』
小島 定
(小島修一 著)
『ガリツィアのユダヤ人 ――ポーランド人とウクライナ人のはざまで』
西 成彦
(野村真理 著)
『「近代の超克」 とは何か』
梅森直之
(子安宣邦 著)
『戦前・戦時日本の経済思想とナチズム』
恒木健太郎
(柳澤治 著)
『政治と複数性 ――民主的な公共性にむけて』
森川輝一
(齋藤純一 著)
英文抄録 / 英文目次
公募論文投稿規定 / 公募論文審査規定 / 執筆要領
編集後記