- 竹内敏晴 著
- B6変上製 232頁
ISBN-13: 9784894347113
刊行日: 2009/10
“人に出会う”とはなにか? “あなた”に出会うためのバイエル。
社会的な・日常的な・表面的な付き合いよりもっと深いところで、「なま」で「じか」な“あなた”と出会いたい――自分のからだの中で動いているものを見つめながら相手の存在を受け止めようとする「出会いのレッスン」の場から。
目次
Ⅰ 〈じか〉 であること
第1章 〈じか〉 であること
「ごっつんこ」 を受け入れること
ことばはコミュニケーションのための道具 ――ではない?
ことばが生まれてくる場に、 子どもとともに
その子の目で世界を見ようとする姿勢
第2章 人と人の出会う地平 ――言語以前のからだについて
ことばの建設
「出会いのレッスン」
人間的な次元で出会いたい ――第1のレッスン
ブーバー 「わたしとあなた」
存在と存在がひびき合う
メルロ=ポンティによる言語の2つの機能
人間の 「からだ」 を信じる ――第2のレッスン
じかであることから生まれることば
距離がなくなるということ
「からだにおけるドクサ」 の吟味 ――第3のレッスン
裸での新しい出発をくり返す
からだの出会い ――ヘレン・ケラーとアン・サリバン
第3章 共生態としてのからだ ――「ことばが劈かれたとき」 を吟味する
ひとつの強烈な体験
声が出たのだ!
「アーラヤ識」
共振しあう新しい世界
「動く無」 が動いている
虚無感が消えた
「ある」 ことの圧倒的なあらわれ
「共生態」 ということ
からだの深みへ
世間という制度への無知
「真正のことば」 へ
Ⅱ 〈出会う〉 ということ
第4章 神の受肉の延長 ――イバン・イリイチの信仰のからだ
いのちの声 ――イリイチ 『生きる意味』
裸のキリストにならって
〈友愛〉 はどのようにして可能か ――イリイチ 『生きる希望』
それはどういう 「からだ」 か?
第5章 出会うということ
ひとりひとりに向かいあう
コミュニティをめぐって
規則のない場 ――「したくないことはしない」
からだの動きが伝わる ――あくびと笑い
からだを閉じこめているものに気づく
対象を手なずける西洋の自我
マイナスの自我としての東洋の自我
自我のゼロ地点から
世界が全く違って見える
出会いにゆく
あとがき