- 御厨貴 著
- 四六上製 288頁
ISBN-13: 9784894347168
刊行日: 2009/11
TBS系「時事放談」名キャスターが語り尽くす!
グッバイ、「自由民主党」!
自民党の「末期3政権」とは何だったのか?
「政権交代」の行方を見据えるための必須の「総括」。
目次
本書関連年表 (2005~2009)
序 政治の終わり、 政治の始まり
1 安倍晋三政権 ――イデオロギーの空転
小泉政権が破壊した政策決定システム
イデオロギーへのこだわり ――安倍晋三 『美しい国へ』 を読む
「若さ」 を武器にできるか
安倍晋三と小沢一郎 ――政権交代は現実になるか
安倍晋三の 「保守」 とは何か ――戦後保守政治家の思想的系譜
政治体験なき首相の非力
イデオロギーへの傾斜と政策決定システムの不在
責任をとらない総理大臣 ――小泉時代から続く政治の破壊
出処進退を誤った政権の 「集大成」 ――内閣改造直後の 「投げだし」 辞任
「政治の崩壊」 か 「政治の再生」 か
2 福田康夫政権 ――末期自民党政治の 「小春日和」
「政治再生」 への礎 ――「暗黙知」 の回復と再創造
「民主党のねじれ」 と 「大連立」 の誘惑
「衆参のねじれ」 の真の問題 ――憲法の 「運用」 能力の喪失
存在感を失う公明党 ――長すぎた連立与党時代
政治家育成システムの崩壊 ――小泉改革の負の遺産
首相になりきれなかった首相 ――人材払底する自民党
「戦後」という物語からの解放 ――「政治の崩壊」 を超える方途
3 麻生太郎政権 ――グッドルーザー
脱 「戦後民主主義」 のかたち ――麻生・自民と小沢・民主
「強い首相」 と 「機能する国会」 ――「戦後」 を超える原点としての戦後憲法
「二大政党」 は可能か ――政党への信頼回復に向けて
「変化」 のかたちを創り出せるか ――政党・政治家・マスメディアの役割
自由民主党の終わり方 ――「健全野党」 という可能性
小沢一郎の見果てぬ夢 ――『日本改造計画』 の未完の一章
小沢一郎の20年 ――破壊の末に何があるか
麻生太郎、 唯一の決断 ――「解散告知」 とグッドルーザーへの道
責任と出処進退と ――自民党再生への道
求められる 「健全野党」 ――元首相・細川護煕の眼
「自民党的なる日本」 の崩壊 ――民主党圧勝の先にあるもの
終 「壊死」 した国家を再生できるか ――明治維新の原動力を振り返る
〔附〕 宰相の器を問う 〈連続インタビュー〉
中曽根康弘 / 塩川正十郎 / 渡邉恒雄 聞き手=御厨貴
歴史と現代の往還 ――あとがきにかえて