金時鐘
四六変上製 184ページ
ISBN-13: 9784894347281
刊行日: 2010/2
沈黙十年のあと--今、その裡に燃える詩。
八十歳を超えてなお闘いの姿勢をくずさぬ、今最もラディカルな詩人の最新詩集。
目次
夏
村
空
牙
夏
雨の奥で
蒼いテロリスト
待つまでもない八月だと言いながら
失くした季節
秋
旅
蒼い空の芯で
鳥語の秋
伝説異聞
かすかな伝言
二個のとうもろこし
錆びる風景
夏のあと
冬
こんなにも離れてしまって
一枚の葉
跳ぶ
冬の塒
空隙
あじさいの芽
人は散り、 つもる
影は伸びて
春
この無明の刻を
帰郷
吹かれて遠く
木蓮
つながる
何時か誰かまた
四月よ、 遠い日よ。
春に来なくなったものたち
あとがき
初出一覧