- 辻井 喬
- 四六上製 288ページ
ISBN-13: 9784894347878
刊行日: 2011/2
「新生」 の詩論
2005年、 韓国の詩人・高銀との出会いがもたらした自身の詩への衝撃を綴る「『高銀問題』 の重み」をはじめ、 辻井喬の最新詩論。
目次
序
Ⅰ 詩が滅びる時
仰角砲の影 ――南冥・旅の終り 〈詩〉
蛍の樹 ――南冥・旅の終り 〈詩〉
詩が滅びる時 ――『わたつみ 三部作』 のあとに
前衛としての詩の役割
詩における思想とは何か ――ことば・音楽・感性
Ⅱ 生 光 ――「高銀問題」 の重み
屋根つき回廊 〈詩〉
「高銀問題」 の重み
〈対談〉 叙情のありか 高 銀 ・ 辻井喬 (司会) 黒井千次
〈対談〉 詩人と近代 高 銀 ・ 辻井喬
多様性と共同体
オモニよ 〈詩〉
Ⅲ 詩 論
1 詩について
なぜ詩を書くのか 疑心と詩心 詩と環境 写生論 モダニズムについて 長谷川龍生の帰還と出発 立原道造の奥行 鏡としての金時鐘 秋山清の優しさ 知念榮喜の人と作品 粒来哲蔵の島 小熊秀雄の感性 小田久郎と 『現代詩手帖』 50年
2 俳句・短歌について
旅と花合歓 身の秋や 末枯 春の雪の記憶 雉子の眸 都会の中の季語 季節の変り目 初夏の風 写生の不思議 俳句との交遊 華やかさと哀しさと モダニスト虚子 春・汀女と久女 内在律としての挽歌 春樹俳句の転回
万葉とモダン 源実朝 ――時代を超えた才能 白蓮の孤独な戦い