- 早川和男 著
- 四六並製 224頁
ISBN-13: 9784894348219
刊行日: 2011/10
阪神・淡路大震災から東日本大震災まで災害復興の検証と提言
各地での多数の具体例を交えながら、個別の住宅の防災対策のみならず、学校・公民館などの公共施設、地域コミュニティ、寺社・祭りなどの伝統文化、そして自然環境まで、防災・復興の根本条件としての「住まい方」の充実を訴える。日本を「居住福祉列島」に体質改善するための緊急提言!
目次
はしがき
第I部 東日本大震災に想う
―― 復興への四つの視角
1 地震・原発の警告無視と政治・行政・企業・学者の責任
2 公的・社会的な住宅・土地政策への転換
1 市場原理住宅政策から社会保障政策へ
2 「住み続けること」 の意義
3 住宅と土地を公共財・社会的存在に
4 旧西ドイツ、フランスの戦後の社会住宅政策
5 住まいは 「生きる根拠地」
3 「居住民主主義」 が復興の鍵
1 居住者主権と 「住む能力の発展」
2 居住の権利意識の醸成
3 住民主体での復興 ―― 玄界島の実践
4 生活様式のパラダイム転換
補 論
1 住宅憲章
2 東アジア居住福祉宣言
第II部 「居住福祉資源」 と防災
1 「居住福祉資源」 とは何か
2 「居住福祉資源」 のさまざまな範疇
3 「居住福祉資源」 の具体事例
4 「居住福祉資源」 が防災・復興に果たす役割
1 防災・復興の基礎としてのコミュニティ
2 老人ホーム、 保育所、 障がい者施設、 医療機関
3 日常の公民館・公共ホテルが被災者救済に貢献
4 公園・公共住宅団地・学校と防災
5 復興を支える地域の伝統
日本列島 「居住福祉」 改造計画序説
―― あとがきにかえて