- 王柯 編
- 櫻井良樹/趙軍/王柯/安井三吉/姜克實/汪婉/呂一民・徐立望/松本ますみ/沈国威/濱下武志
- A5上製 328ページ
ISBN-13: 9784894348301
刊行日: 2011/11
辛亥革命100年記念!
日中共同研究の初成果
アジア初の「共和国」を成立させ、「アジアの近代」を画期した辛亥革命に、日本はいかに関わったのか。政治的アクターとしての関与の実像に迫るとともに、近代化を先行させた同時代日本が、辛亥革命発生の土壌にいかなる思想的・社会的影響を与えたかを探る。
目次
出版によせて――百年前の真相 趙宏
序論 王柯
第Ⅰ部 辛亥革命と日本
1 辛亥革命と日本政府の対応 櫻井良樹
2 辛亥革命をめぐる日本民間の動き 趙軍
――青柳勝敏をはじめとする軍人グループの活動を中心として――
3 民権、国権、政権――辛亥革命と黒龍会 王柯
4 辛亥革命と日本華僑・留学生 安井三吉
5 大陸浪人と辛亥革命 姜克實
――連帯の接点とその性質を考える――
第Ⅱ部 日本の影響と辛亥革命前後の中国社会の変容
6 「国民教育」を目指して 汪婉
――清朝末期における視学制度の導入に見る日本の影響――
7 20世紀初頭浙江省における社会再編 呂一民・徐立望
――辛亥革命時期の官僚、士紳と日本留学――
8 孫中山の「徹底した民族主義」 松本ますみ
――近代的統一への幻想――
9 新名詞と辛亥革命期の中国――日本の影響を中心に 沈国威
10 地域と知域の重層――20世紀知識人孫文にみる知域像 濱下武志
あとがき
「辛亥革命と日本」関係年表(1871-1925)/人名索引