R・A・モース+赤坂憲雄 編
菅原克也 監訳 伊藤由紀・中井真木 訳
A5上製 336ページ
ISBN-13: 9784894348820
刊行日: 2012/11
没50周年記念出版
柳田国男は世界でどう受けとめられているか
歴史学・文学・思想など多様な切り口から柳田国男に迫った、海外における第一線の研究を精選。〈近代〉に直面した日本の社会変動をつぶさに書き留めた柳田の業績とその創始した民俗学の21世紀における意義を、世界の目を通してとらえ直す画期的論集。
目次
はじめに ロナルド・A・モース/クリスチャン・ゲーラット
第I部 近代性・政治・日本民俗学
ヨーロッパへの回廊――柳田国男と国際連盟
トーマス・W・バークマン
境界の攻防――戦前の柳田による歴史学・民族学批判と戦後民俗学
アダム・ブロンソン
第II部 妖怪・遠野・文学的創造
21世紀から見る柳田国男と妖怪
マイケル・ディラン・フォスター
『遠野物語』の表と裏――柳田国男と井上ひさし
クリストファー・ロビンス
写実主義文学として『遠野物語』を読む
メレック・オータバシ
第III部 柳田国男の遺産
郷土研究と柳田民俗学における桃太郎像
デイヴィッド・A・ヘンリー
上代日本の幻想――柳田国男『海南小記』における沖縄の同化
アラン・S・クリスティ
柳田国男『先祖の話』――日本固有の社会科学のモデルたりうるか
ベルナール・ベルニエ
日本の民俗研究の活性化のために
スコット・シュネル/橋本裕之
終章 柳田国男を携えて、世界のなかへ 赤坂憲雄
柳田国男関係外国語文献一覧(ロナルド・A・モース作成/クリスチャン・ゲーラット編)