- ジョルジュ・サンド
- 持田明子・大野一道 編・監訳・解説
- 四六変上製 536ページ
ISBN-13: 9784894348967
刊行日: 2013/07
「書簡は、サンドの最高傑作」。
フロベール、バルザック、ハイネ、ユゴー、デュマ・フィス、ツルゲーネフ、マリ・ダグー、ドラクロワ、ショパン、リスト、ミシュレ、マルクス、バクーニン……2万通に及ぶ全書簡から精選、サンドの生涯と思想を提示。19世紀ヨーロッパの全体像が見える! ●図版多数
目次
序 サンド書簡の意味 持田明子
Ⅰ ノアン――青春時代 1812-1821
Ⅱ 結婚生活の幸せと幻滅 1823-1831
Ⅲ パリ――〈ジョルジュ・サンド〉の誕生 1832-1833
Ⅳ ヴェネツィアの恋 1834
Ⅴ 芸術家たちの輪 1834-1837
Ⅵ ショパンとともに 1838-1847
Ⅶ 政治の季節 1847-1850
Ⅷ 安らぎの地ノアン 1851-1865
Ⅸ 友情の季節 1866-1876
監訳者あとがき 持田明子・大野一道
ジョルジュ・サンド年譜(1804-1876)
〈資料〉サンドの主な文通相手
家系図
人名索引
関連情報
◆激動の19世紀ヨーロッパ社会 持田明子
▼サンドの書簡は生前からさまざまな形で発表され、早くから関心を引いていたが、1964年から30余年をかけて、精緻な注釈・考証を付した、収録数およそ2万通の記念碑的な書簡集(全26巻)が刊行されたことで、「スキャンダラスな恋多き女性」「空想的社会主義に心酔したノアンの優しい奥方」といった従来のサンド像が決定的に修正された。
▼19世紀を代表する作家(バルザック、サント=ブーヴ、ミュッセ、ハイネ、デュマ・フィス、フロベール、ツルゲーネフ、ユゴー)、芸術家(ドラクロワ、リスト、ショパン、ポリーヌ・ヴィアルド)、思想家・学者(ミシュレ、ルナン、ルルー、ラムネー)、政治家・革命家(バルベス、マルクス、バクーニン、マッツィーニ)、出版者・編集者(ビュロ、ジラルダン、エッツェル)らに宛てた手紙を精選。心の赴くままに認められた自在な言葉から、ひとりの女性の成長過程、円熟の日々とともに、激動の19世紀ヨーロッパ社会が浮かび上がる。