平川祐弘
A5上製 536ページ
ISBN-13: 9784894349063
刊行日: 2013/03
真の自由主義者、初の評伝
『ビルマの竪琴』の著者として知られる竹山道雄は、旧制一高、および東大教養学科におけるドイツ語教授として数多くの知識人を世に送り出した、根源からの自由主義者であった。
西洋社会の根幹を見通していた竹山が模索し続けた、非西洋の国・日本の近代のとるべき道とは何だったのか。
目次
はじめに
第一章 竹山家の人びと
第二章 遠州の名望家
第三章 母方の人びと
第四章 西欧遍歴
第五章 立原道造と若い世代
第六章 独逸・新しき中世?
第七章 昭和十九年の一高
第八章 『ビルマの竪琴』
第九章 僧の手紙
第十章 東京裁判とレーリング判事
第十一章 『昭和の精神史』――あの戦争とは
第十二章 門を入らない人々
第十三章 自 由
第十四章 「危険な思想家」
第十五章 妄想とその犠牲
第十六章 剣と十字架
第十七章 古都遍歴
第十八章 東大駒場学派の人びと
第十九章 死ぬ前の支度
あとがき
年譜/主要著作・関連文献一覧/人名索引