- 花立三郎 著
- A5上製クロス装 512頁
ISBN-13: 9784894349216
刊行日: 2013/6
未踏の「小楠山脈」に迫る初成果!
幕末・維新期に「公共」思想を基軸として、来たるべき世界像を唱導した実学思想家・横井小楠(1809-69)。その理想と世界観に多大な影響を受け、近代日本に雄飛した、牛嶋五一郎、荘村助右衛門、徳富一敬、内藤泰吉、河瀬典次、山田武甫、嘉悦氏房、安場保和ら門弟8名の人物像と業績を初めて掘り起こし、「横井小楠山脈」の全貌に迫った、著者の永年の業績を集大成。
目次
横井小楠の弟子たち
明治初期における中央と地方――熊本実学派の思想と行動
牛嶋五一郎――肥後藩海軍近代化の推進者
荘村助右衛門――日本最初の受洗者
徳富一敬――革新的な藩政改革の提案者
〈補1〉 徳富一敬の研究
内藤泰吉――西洋医学を普及させた苦労人
河瀬典次――師の身近に仕えた律義者
山田武甫――熊本に明治維新を布いた徳者
〈補2〉 『海西日報』の発刊事情
〈補3〉 大同団結運動と熊本改進党
嘉悦氏房――激論して西郷隆盛を説得した識者
安場保和――地方行政で実学を実践した智者
熊本実学派列伝
近代的教養の成立――若き蘇峰の思想形成
〈跋〉花立三郎さんのこと(源了圓)
〈解題〉師横井小楠の希んだ「人心洗濯」をした門弟たち(堀内徹也)
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