- 黒岩重人 著
- 四六上製 424頁
ISBN-13: 9784894349360
刊行日: 2013/9
易の意義―[易簡・変易・不易]
『易経』の大家、景嘉師直伝の気鋭の著者による決定版!
■天下の理法とは「易簡」つまり「陰」と「陽」のはたらきである。物や現象を「変わる」という方面から観(変易)、同時に「変わらない」という方面から観る(不易)。この二つの方面から同時に俯瞰するのが「易の眼」である。
■易の考え方の根本から、原文・読み下し・語注・釈文で構成する決定版!
目次
六十四卦検索表
凡 例
周易下經(彖伝及び象伝を付す)
31 咸 ☱☶(沢山咸)
32 恆 ☳☴(雷風恒)
33 遯 ☰☶(天山遯)
34 大壯 ☳☰(雷天大壮)
35 晉 ☲☷(火地晋)
36 明夷 ☷☲(地火明夷)
37 家人 ☴☲(風火家人)
38 睽 ☲☱(火沢睽)
39 蹇 ☵☶(水山蹇)
40 解 ☳☵(雷水解)
41 損 ☶☱(山沢損)
42 益 ☴☳(風雷益)
43 夬 ☱☰(沢天夬)
44 姤 ☰☴(天風姤)
45 萃 ☱☷(沢地萃)
46 升 ☷☴(地風升)
47 困 ☱☵(沢水困)
48 井 ☵☴(水風井)
49 革 ☱☲(沢火革)
50 鼎 ☲☴(火風鼎)
51 震 ☳☳(震為雷)
52 艮 ☶☶(艮為山)
53 漸 ☴☶(風山漸)
54 歸妹 ☳☱(雷沢帰妹)
55 豐 ☳☲(雷火豊)
56 旅 ☲☶(火山旅)
57 巽 ☴☴(巽為風)
58 兌 ☱☱(兌為沢)
59 渙 ☴☵(風水渙)
60 節 ☵☱(水沢節)
61 中孚 ☴☱(風沢中孚)
62 小過 ☳☶(雷山小過)
63 旣濟 ☵☲(水火既済)
64 未濟 ☲☵(火水未済)
関連情報
『易経』の繋辞伝(けいじでん)の冒頭に、次のような辞がある。
易(い)なれば則(すなわ)ち知(し)り易(やす)く、簡(かん)なれば則(すなわ)ち従い易(やす)し。
知り易ければ則ち親(した)しみ有り、従い易ければ則ち功(こう)有り。
「易」と「簡」の二語は、易の教えの中心にあるものである。そうであるのに、易は複雑怪奇な書物で、理解するにはとても難しい、というのでは、本末顛倒も甚だしい。易は、易しくしてシンプルなものであり、本来ならば誰にでも理解できるものなのだ。
■黒岩重人(くろいわ・しげと)
1946年長野県生。法政大学文学部卒業。
故景嘉師に師事して、易経及び陰陽五行思想を学ぶ。
易・陰陽五行に関する諸講座の講師。西東京市にて、「易・陰陽五行の会」講師。
「東京新宿易の会」主宰。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです