- 内田義彦 著
- 四六変並製 280頁
ISBN-13: 9784894349452
刊行日: 2013/11
社会を見る眼を育ててくれる必読書!! 内田義彦生誕百年記念出版!
この現代社会に生きるすべての人の、座右の書。
▼『防火壁』の前に立つ一人の人間を思い浮かべてもよい。その壁を閉ざすことによって、壁外の九九人は助かる。が、内の一人は確実に死ぬ。
▼よき技術者たらずして百人を殺したものは、よき人間ともいえぬであろう。逆にしかし、『よき技術者』として九九人を救いえたとしても、一人の人間の生命を意識して断ったといういたみを持ちえない『技術的』人間の発想からは、一人を殺さずして百人を救いうる一パーセントの可能性の探究すら出てこないだろう。(本書より)
目次
若者たちへ
内田義彦の問い 山田鋭夫
第一部 常識を問う
正確さということ
考えるということの姿勢
生きるための学問
〈幕間〉僧正と三人の隠者の話
第二部 方法を問う
方法を問うということ――看護人的状況としての現代における学問と人間
曇った眼、澄んだ眼
聞と聴
社会科学のことば
社会科学の分化と総合
〈幕間〉えんまさま
第三部 教育を問う
学問の創造と教育
経済学をどう学ぶか
第四部 芸術を問う
学問と芸術――フォルシュングとしての学問
エピローグ おくる言葉――生きること 学問すること
編集後記 初出一覧