ジュール・ミシュレ
大野一道 訳
四六上製 304ページ
ISBN-13: 9784894349926
刊行日: 2014/10
68年「五月」のバイブル、待望の復刊!
幻の名著、本邦初訳!
二月革命のパリ――
ともに変革を熱望したふたりの人物、マルクスとミシュレ。
ひとりは『共産党宣言』を、もうひとりは本書を著した。
目次
分裂を越えて、結合を! [1847.12.16 第1回講義]
抽象的文化を打ち破れ! [1847.12.23 第2回講義]
全人的存在が必要である [1847.12.30 第3回講義]
新しい統一の精神 [1848.1.7 講義中止命令に対し]
社会的和解への若者の使命 [1848.1.6 第4回講義]
真の創造に向けて学ぶこと [1848.1.13 第5回講義]
カトリック的反動と革命という宗教 [1848.1.20 第6回講義]
大革命の伝説の意味 [1848.1.27 第7回講義]
知の光と本能の熱の結合 [1848.2.3 第8回講義]
精神的革命の系譜 [1848.2.10 第9回講義]
若者と民衆との友愛の回復を [1848.2.17 第10回講義]
革命の翌日 [1848.4.1 講義の結び]
全学生へのメッセージ [1848.3.6 コレージュ・ド・フランスへの復帰]
訳注
訳者解説 ミシュレ・五月・そして現代 大野一道
関連情報
■一つの意志、もしそれが強固で長続きすれば、それが創造です。
■孤独とは、力強い心情の集中であり、自らを準備し、将来に備え、精神的力を蓄えることです。孤独であるのは、社会的人間関係を持ちうるようになるためです。
■子供や女のことを考慮に入れない人々は、未来について何も知ることはないだろう。
■あなた方、若い人々なのです! 未来への責任を担うべきなのは。世界はあなた方を必要としています。
■私は、若者にもっと大きな情熱を望むでしょう。弱々しくもなく変わりやすくもない情熱、強く、執拗かつ高邁な情熱、偉大で崇高な物事、過ぎ去ることのない物事を前に立ち上がる情熱を。
■共和制は理性によって作られた理性の政体であり、精神の統治であり、魂の勝利なのです。勝利したのは魂なのです!
■ここで必要なのは、状況を支配するのに十分高邁な魂であり、強固な意志です。高貴で、純粋で、雄々しい意志であり、自らを犠牲にする用意ができていて、万人に自主的な自己犠牲を教えることができ、それを聞き入れてもらえることのできる、そういった意志なのです。