- ピエール・ブルデュー J-C・パスロン 著
- 宮島喬 訳
- A5上製 304頁
ISBN-13: 9784938661243
刊行日: 1991/4
〈象徴暴力〉とは何か?
『遺産相続者たち』('64)にはじまる教育社会学研究を理論的に総合する文化的再生産論の最重要文献。象徴暴力の諸作用とそれを蔽い隠す社会的条件についての一般理論を構築。「プラチック」論の出発点であり、ブルデュー理論の主軸。
目次
序
第Ⅰ部 象徴的暴力の理論の基礎
1 教育的働きかけの二重の恣意
2 教育的権威
3 教育的労働について
4 教育システムについて
第Ⅱ部 秩序の維持
1 文化資本と教育的コミュニケーション
選別に先立つ不平等と選別の不平等
システムの論理からシステム変容の論理へ
2 教養人的伝統と社会の自己保存
教育的権威と言語活動の権威
言語活動と言語活動への関係
会話と自己保存
3 排除と選別
試験 ――教育システムの構造と歴史のなかで
試験と試験なき排除
技術的選別と社会的選別
4 独立による従属
「一般利益」 の特殊的機能
機能の未分化と相違への無関心
教育システムのイデオロギー的機能
付 論 高等教育進学機会の構造の変化
―― 変形か、 それとも転移か ――
原 注
解 説
附 録 (フランスの教育システムに関する用語説明 / フランスの教育制度)
索 引