日本の読者へ
はしがき
Ⅰ 道 程
1 哲学のフィールドワーク
学生時代の知的状況 人類学的研究と構造主義への懐疑 “ハビトゥス” “卓越化”等の概念の形成
2 目 印
社会学界の現状 開かれた概念 構造的な歴史の把握 経済学・マルクス主義 社会学の特質
Ⅱ 対 決
3 規制から戦略へ
構造主義的客観主義からの脱却 戦略・ゲームのセンス 規則と規則性の相違 婚姻戦略
4 コード化
実践産出の原理 コード化の機能 形式化の効果 客観化と公然化
5 信仰の社会学者と社会学者の信仰
宗教の社会学は科学的社会学たりうるか 所属から由来する利害 参加的客観化
6 客観化する主体を客観化する
大学という界の研究 理論主義的・主知主義的偏り 真理を述べるための闘争の場
7 宗教的なるものの拡散
「新たな聖職者」 <肉体と魂の治療> を行なう界内部の闘争 宗教界の範囲の変化
8 社会学者の利害
諸々の界と利害 ハビトゥスと選好の体系 経済の論理と経済的経済の論理
9 読むこと、 読み手、 文人、 文学
読むとはどういうことか 読み手・解釈者の偏り 儀礼的実践 テクスト解釈の条件 実践的意味
Ⅲ 開 放
10 社会的空間と象徴権力
構築主義 関係的思考様式 社会的空間と距離 社会的地位とハビトゥス 差異の倫理と象徴権力
11 知識人界 ――独特の世界
文化生産の界 正統性の定義をめぐる闘争 界全体の表現としての作品 創造者・象徴革命
12 「民衆」 の用途
闘争の儲け金としての 「民衆」 の概念 文学界・政治界における 「民衆」 「民衆的文化」
13 権限委託と政治的物神崇拝
受任者の自己聖別 相同と見過ごし効果 機関より権限委託を受けた者 〔代表〕
14 スポーツ社会学のための計画表
スポーツの空間と社会的空間 実践と消費の世界の中のスポーツ空間 スポーツ実践のプログラム
15 世論調査、 学者なき 「科学」
世論調査におけるさまざまな誤謬 世論調査の市場における拘束 「無回答」 の扱い
注 (原注・訳注)
初出一覧
人名索引
〔付〕 1 訳者解説 新版にあたって
〔付〕 2 主要著作解題
〔付〕 3 著作目録