- ピエール・ブルデュー 著
- 稲賀繁美 訳
- A5上製 352頁
ISBN-13: 9784938661649
刊行日: 1993/1
現代言語学・哲学批判
ソシュールにはじまる現代言語学の盲目性を、ハイデガー哲学の権威主義を、アルチュセール派マルクス主義の正統性の神話を、言語の社会的機能の視点から暴き、理論的言説が魔術的言説に他ならぬことを初めて喝破しえた衝撃作。
目次
凡例およびいくつかのキー・タームについて (訳者)
序文
第Ⅰ部 言語的交換のエコノミー
1 正統言語の生産と再生産
2 価格の形成と利潤の予測
第Ⅱ部 言語と象徴的権力
1 官許の言語 ――儀礼的言説の効力の社会的諸条件
2 制定の儀礼
3 表象の力
4 記述と処方 ――政治的効力の可能性の諸条件とその限界
第Ⅲ部 言説の分析
1 検閲と成型
2 重きをなす言説
――「 『 『資本論』 を読む』 についてのいくつかの批判的指摘」 についてのいくつかの社会的省察 ――
3 科学性の修辞学 ――モンテスキュー効果の分析へのひとつの貢献
原註
訳すということ ce que traduire veut dire
―― 訳者あとがきにかえて ――
人名・事項索引