水俣の海辺に「いのちの森」を

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  • 宮脇昭+石牟礼道子 著
  • B6変上製 216頁
    ISBN-13: 9784865780925
    刊行日: 2016/10

作家・詩人と植物生態学者の夢の対談!
「私の夢は、『大廻りの塘』の再生です。」

石牟礼道子の最後の夢――子ども時代に遊んだ、水俣の海岸の再生。
そこは有機水銀などの毒に冒され、 埋め立てられている。
アコウや椿の木、魚たち……かつて美しい自然にあふれていた
ふるさとの再生はできるのか?  水俣は生まれ変われるか?


目次

第Ⅰ部 最後の希望
 1 「大廻りの塘」の再生――最後の希望  石牟礼道子
 2 日本人と鎮守の森――東日本大震災後の防潮堤林について  宮脇昭
 3 見えないものを見る――「潜在自然植生」とは何か  宮脇昭

第Ⅱ部 水俣の海辺に「いのちの森」を
 はじめに
 1 「潜在自然植生」とは何か――宮脇昭の研究と実践
 2 鎮魂への思い――石牟礼文学の根底
 3 「いのちの森」づくり
 4 水俣に、森をつくる夢

 編集後記

関連情報

【石牟礼】 水俣の市民は水俣病を忘れたいと思っています。しかし、水俣病で亡くなった方や、今なお苦しんでいる方たちのために、鎮魂と癒やしの思いを込めた森をつくらなければなりません。亡くなった方や患者さんは、人間として甦らなければいけません。恥だと感じている住民の皆さんの気持ちを誇りに変えなければなりません。

【宮脇】 水俣病を忘れずに、未来につなげなくてはなりませんね。

【石牟礼】 森づくりで観光地化するのではなく、新しい村おこし、里おこしをしたいです。

【宮脇】 そう、元に戻すんじゃない、新しいクリエイティブな町、森をつくるという気構えが大事です。

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