僕たちのサードプレイス――学校のなかに「居場所」をつくる

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  • 宮田貴子 著
  • 四六並製 240頁
    ISBN-13: 9784865784534
    刊行日: 2025/3

ベッドが、段ボールハウスがある教室――「ここなら、大丈夫。明日も来れる。」

教室に入れない、入らない子どもたちの「からだとこころ」に向き合い、ともにつくってきた、もう一つの教室「たんぽぽ」。
その4年間の記録と、卒業生たちの声からふりかえる、 安心して“自分”でいられる「居場所」づくりの足跡。


目次

はじめに
プロローグ 私自身のことから
 腰を痛めて
 「竹内レッスン」との出会い
 芝居を通して
 今の自分では子どもたちの前に立つことができない
 アメリカに行く
 コロラド・サイコドラマセンターでのワークを通して
 日本に帰国して
 教会での挫折、新たなる出発

1 学校って? 教育って?――わからないことだらけの臨任時代
 45歳で失業、そして「先生」になる
 「海は広いな 大きいな」
 不審者?
 中休み25分、思いっきり遊ぶと……
 「しょうがないよ。1年生なんだから」
 総合的な学習の時間「かがやけ!命」の研究授業
 「学校変わるのはいいけど、先生はやめないでね」

2 教師の道へ――遠回りからの新たなスタート
 竹内先生に背中を押されて
 初任として経験した「学校」
 2年目、突然1年生の担任に
 個別支援学級で子どもたちと向き合う
 特別支援教育プロジェクトのスタート

3 僕たちの「サードプレイス」――「たんぽぽ」の誕生と4年間の試み
 「たんぽぽ」の名前が決まるまで
 1年目――段ボールハウスとベッドのある教室
 2年目――担任との連携と「取り出し授業」
 3年目――「みんなと一緒の時間」と「一人の時間」
 4年目――木工体験と「たんぽぽの歌」
 サードプレイスとしての「たんぽぽ」の意味

4 綿毛は今、どこへ――卒業生へのアンケートとインタビューから
 「僕は『たんぽぽ』にいたいです」
 家族ごっこ
 「養護教諭になろうと思います」
 「今、オーストラリア」
 「言葉にしよう」
 「誰かの役に立ちたかった」
 「あの時の自分に言ってあげたい」
 「たんぽぽ」卒業生Zoom会議から
 「みんなちがって、みんないい」ってどういうことだろう
 学校を「ともに生きる場」に

5 自分の礎になっているもの――「竹内レッスン」
 「竹内レッスン」から学んだこと
 (1)自分のからだの存在に気づくということ
 (2)ひとり立つこと
 (3)相手にふれること
 (4)自分で選ぶこと
 (5)表出で終わるのではなく、表現するということ
 (6)ともに生きるということ

エピローグ いくつかの小さな提案
 子どもたちのからだに向き合って
 「グー・ピタ・ピン」やめませんか――教師も子どもも深呼吸できる教室へ
 「○○しなさい」から「どうした?」へ――答えをあげるのではなく、まず、聞いてみる
 診るではなく、看るということ

おわりに
参考文献

関連情報

あるきっかけから45歳で「先生」と呼ばれるようになり、それから15年間の教師生活の中で、「学校とは?」「教室とは?」という問いを何度も突きつけられました。

その問いに、子どもたちと向き合い、共に創りあげた、学校のなかのもう1つの教室「たんぽぽ」について紹介したいと思います。

学校のなかの、自分のクラスと自由に行き来できる空間(サードプレイス)であり、自分が自分のままでいていい場、大人から与えられた場ではなく自分たちで築く場、自由と責任を一緒に考える場、「たんぽぽ」。そこでの4年間の記録とその卒業生の声、「今」を届けることで、学校のなかに「居場所」があることの意味、そして、学校そのものが、子どもたちや教師がお互いを受け止め合える「居場所」になっているかということを問うてみました。  (本書「はじめに」より) 

著者紹介

●宮田貴子(みやた・たかこ)
1962年北海道生。宮城教育大学教育学部卒業。卒業後、出村カウンセリング研究所に勤務する中で、1年間アメリカ・コロラド州でサイコドラマ、ボディワークを学び帰国、企業のコンサルタント、社会人向け心理学講座の講師、カウンセラーなどを務める。その後、7年間の教会スタッフとしてのミッション活動を経て、45歳で東京都の小学校の臨時任用教員、47歳で横浜市の正規教員となる。一般級・個別支援学級での担任、通級指導教室、児童支援専任などを担当し、副校長を務めたのち退職。現在は公認心理師として、東京都内の学校の巡回相談を行うほか、子ども食堂の運営にも携わる。

*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです

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