- 森崎和江
- 四六上製 296ページ
ISBN-13: 9784894345867
刊行日: 2007/8
「一人前の日本の女へと納得できるわが身を求めながら。」
「私は幼い頃から朝鮮半島の風土をむさぼり愛した。国政と比すべくもない個の原罪意識に突き動かされるまま、列島の北へ南へと海沿いの旅を重ねた。一人前の日本の女へと納得できるわが身を求めながら。本書は、私の戦後の生き直しの歳月の一端をまとめたものである。」
(森崎和江)
目次
序 章
第1章 ある植民2世の戦後
故郷・韓国への確認の旅
訪韓スケッチによせて
土 塀
ちいさないわし
詩を書きはじめた頃
私を迎えてくれた九州
草の上の舞踏
ある朝鮮への小道 ――大坂金太郎先生のこと
第2章 明日へ吹く風
大邱市の夜
オンドル旅館
伽?山の雪
椿咲く島
あとがき
初出一覧